デロンギのエスプレッソマシンを長期間愛用していると、定期的にオレンジ色の除石灰ランプが点灯または点滅します。
せっかくの休日に美味しい新鮮なコーヒー豆で抽出を楽しもうとしたのに、ランプのせいで台無しになって困っていませんか?
正しい手順で作業を進めたはずなのに、ランプがなかなか消えずに焦ってしまう方は多数報告されています。
適切に洗浄を完了させないとマシンは通常待機モードに戻らず、お湯を沸かすサーモブロックが機能しません。
結果的に豊かなクレマのエスプレッソを抽出できない状態が続くことになります。
- 除石灰ランプが消えなくなる主な原因を特定する
- 正しくランプを消すための具体的な解決手順を把握する
- 編集部がマグニフィカSで検証した失敗例を知る
- トラブルが解決しない場合の最終的な対処法を確認する
本記事では、デロンギの除石灰ランプが消えない原因とその解決策を、実際の検証事例を交えながらわかりやすく解説します。
デロンギの除石灰ランプが消えない主な原因
デロンギマシンの除石灰作業は、洗浄液を通す工程と水ですすぐ工程の2段階に分かれています。
ランプが消えない原因は、内蔵されたポンプが一連のプログラムを完了したと認識していないことにあります。
特に起こりやすい原因を3つの切り口から解説します。
- すすぎ工程の完了ミス
- 洗浄途中の手順間違い
- センサー異常(フロート固着)
すすぎ工程の完了ミス
すすぎの段階で機械が「要求プロセスを完了した」と認識できていないケースが、トラブルの大半を占めています。
デロンギのシステムは水タンクに入れた規定量の水を内蔵ポンプが吸い上げ、さらにタンクが空になったことを検知して初めて「すすぎ工程が完了した」と判断する仕組みです。
途中で水が足りなくなりそうだからと親切心でつぎ足してしまうと、永遠に水が減らず異常な無限ループに陥ってしまいます。
タンクの底が完全に見えるまで水を出し切ることが、プログラム完了の絶対条件になります。
洗浄途中の手順間違い
普段の癖で説明書を読み飛ばし、自己流で作業を進めてしまっていませんか?
洗浄作業中に指定された操作を飛ばしてしまうことが挙げられます。
順番を間違えることによるエラーも実際には多く発生しています。
スチームノブを開くタイミングや閉じるタイミングは、使用しているマシンの機種ごとに厳密に指定されています。
パネルの指示や手順書の記載を自己流で解釈して進めると、機械側は次の工程へ移行できずエラー状態のまま完全に止まるというわけです。
作業中は必ずお手元の公式手順書のステップを一つずつ確認しながら進めてください。
センサー異常(フロート固着)
本体やプログラムの操作ミスではない場合、水タンク側面の水量を検知するセンサーの異常が真っ先に疑われます。
ここに水垢や白いスケール(石灰分)が蓄積すると、物理的に固着して全く動かなくなってしまうためです。
フロートが下部に張り付いたままだと、タンクに満タンの水があっても自動機械は水がないと検知してしまうのです。
その結果として除石灰プログラムを進めたくても動作指令が行き渡らず、ランプが点灯したままになるという仕組みです。
デロンギ製マシンで除石灰ランプが消えない時に試すべき3つの解決手順
原因がプログラムの未完了にある場合、適切な手順で再度操作を一から行えば必ずトラブルは解決するはずです。
ここからは実際に煩わしい状態から抜け出すための具体的な解決手順について、詳しく解説していきましょう。
- 公式手順書通りに最初からやり直す
- 水タンクのMAX線まで水を入れてすすぐ
- 電源プラグを抜いてシステムをリセットする
公式手順書通りに最初からやり直す
操作の途中でプロセスが動かなくなってしまったら、思い切って進行中の作業を中断し、改めて最初のステップへ戻ってみるのが一番確実な方法です。
一度マシンの電源を切り、水タンクを綺麗に洗ってから、もう一度「除石灰モード」を起動し直してください。
使用するマシンの公式手順書を手元に準備して、最初から順番に操作を進めることが成功のコツです。
すでに洗浄剤を通し終わっている場合は、水だけを入れてすすぎ工程のつもりで完走させることで大半のケースは解消されます。
そして再び芳醇なコーヒー豆の香りが部屋に広がります。
水タンクのMAX線まで水を入れてすすぐ
「あれ?すすぎ工程の途中で止まってしまった」と感じたとき、実は機械に通した水の量が足りていない事態が真っ先に疑われます。
水タンクを一度取り外し、マックスのラインまでしっかりと水道水を入れてから本体にセットし直すことから始めてみましょう。
途中で水が少なくなっても絶対に追加することなく、タンクが水で満たされたら、底が空になるまで一気にお湯を出し切るのが正解です。
内蔵ポンプが空気を吸い込む音を確認するまで待つのが、確実にすすぎを完了させる最大のポイントになり、無事に復旧すれば自動のミル機能を使った美味しいコーヒーにありつけるはずです。
電源プラグを抜いてシステムをリセットする
いくらボタンを押しても、機械がうんともすんとも言わなくなっていませんか?
手動で操作しても機械が全く反応しない状況では、システムそのものがシステムエラーを起こしてフリーズしている事態が疑われます。
本体の主電源ボタンを切り、コンセントから電源プラグを抜いて、安全のために15分ほど放置しておくことを推奨します。
完全に放電させることで内部のプリント基板がリセットされます。
これにより一時的な動作エラーが簡単に解除されるか試してみてください。
ただし強制作動を停止させた場合、再度電源を入れると除石灰モードから再開される仕様の機種もあるため落ち着いて続きの工程をこなしてください。
マグニフィカSで検証したデロンギの除石灰ランプが消えないトラブル事例
実際にうちカフェマイスター編集部でも、全自動マシンの面倒な除石灰作業でトラブルに直面した経験があります。
公式の取扱説明書を読み飛ばしたことで起きた実際の過ちについて詳しく解説します。
読者のみなさまにも役立つよう、そこから得られた現時点での教訓を順番に見ていきます。
- すすぎ途中の水補充でシステムが止まるループ
- スチームノブの開閉ミスで解除されないケース
すすぎ途中の水補充でシステムが止まるループ
前述した「水をつぎ足して無限ループに陥る現象」ですが、実は私たちも過去に自らやらかしてしまった苦い経験があります。
水タンクの中身が減ってきたのが気になり、良かれと思って途中で新しい水を補給してしまうというのはありがちな失敗です。
しかし途中で慌てて水を足したことでシステムの内部水位がリセットされず、何度お湯を出しても内部ポンプが空になりません。
結果としてマシンの内部ボイラーは熱を帯びて金属の焦げた匂いが部屋に直接漂い始めました。
慌てて水タンクを完全に空にし、再度マックスの線まで水を入れて一気に3種類の水量を試した結果、ようやく完了サインが点灯し、以前よりも濃厚な香りを備えた一杯を楽しむことが可能となりました。
この対処のおかげで無事に復旧し、修理へ出すのに比べ60分の作業時間で濃密なクレマを体験できたと言えます。
スチームノブの開閉ミスで解除されないケース
マグニフィカSの場合、特定のタイミングでフロス用のスチームノブを開閉するようランプの点滅でパネルに指示が出ます。
これも「自己流の行動で手順を飛ばしてしまった」典型的な反省例ですが、パネルのランプで指示されたタイミングで、ノブを閉じるというワンアクションを見落としていたことがありました。
除石灰ランプが赤く点滅したまま、他の操作ボタンを押しても一切反応がありません。
約80℃近い高熱の蒸気が出続けていたため、当時は深刻な内部基板の故障を疑ったほどです。
公式手順書を再度読み直し、指定のタイミングでノブを「I」から「O」へ戻した瞬間にウィーンと元気な音で再起動し、無事にトラブルが解決しました。
デロンギの除石灰ランプがどうしても消えない場合の対処法
日々の運用でトラブルを防ぐために、エスプレッソマシンの正しい洗浄・メンテナンス手順を把握しておくことも大切です。
本格的なエスプレッソ抽出については、カフェオレとカフェラテの違いの記事もあわせて参考にしてください。
どうしてもランプが消えないという時のために、致命的なエラーに対応する最終的な解決対策について詳しく解説します。
- 水タンク内のフロートセンサーを清掃する
- 改善しない場合は公式サポートへ修理を依頼する
水タンク内のフロートセンサーを清掃する
水タンクを一度本体から完全に取り外して、内部側面にある黒い小さなフロート(浮き)がスムーズに上下するかを目視で確認しましょう。
ここに水垢やぬめりが付着して上下に動かなくなっている場合、綿棒や柔らかい専用スポンジで優しく汚れを拭き取るのが効果的です。
指で軽く弾いてみて、カチャカチャという音とともに上下にスムーズに動くようになれば清掃作業は完了となります。
このわずかなメンテナンスだけでセンサーが即座に復活し、滞っていたプログラムが無事に完了するケースは多数報告されています。
改善しない場合は公式サポートへ修理を依頼する
センサーも正常で手順も間違っていないのにランプが消えない場合は、メイン基板回路でのショートや内部ボイラー修理の必要性も出てきます。
無理に本体を分解したり自己流の修理を試みたりすると、メーカーが用意している無償保証の対象外となってしまうため絶対に避けるべき事項です。
サポートセンターへ連絡し、マシン挙動や症状をそのまま伝えて点検と修理を依頼するのが最も安全な道です。
詳しい窓口や連絡先を知りたい方は、DeLonghiのお問い合わせページから専門の案内をご覧になることを強くおすすめします。
デロンギ製エスプレッソマシンの除石灰ランプが消えない時のよくある質問
代用品によるマシントラブルのリスクや、警告サインを放置し続ける危険性についても正しく理解しておくことが不可欠です。
ここからはランプの仕組みや日頃のメンテナンスに関して、読者の皆様から寄せられる疑問に対しQ&A形式で詳しく解説します。
クエン酸は専用除石灰剤の代用になりますか?
代用は絶対に避けてください。
故障の原因につながりますし、「ネットで見たクエン酸なら安上がりで手軽に代用できるのでは?」と考えてしまう気持ちはよくわかります。
しかしデロンギの公式サポートはこれを完全かつ明確に禁止しているのが現状です。
クエン酸などの指定外成分を使用した場合、内部で固まった石灰分を完全に溶かしきれず高圧ポンプ機能が破損する恐れがあります。
純正品以外を使用したことによるマシンの不具合については、規定の保証期間内であっても有償の修理対応となってしまいます。
必ずトラブルを避けるために、クエン酸より約2倍の洗浄力を持つ乳酸が主成分の純正除石灰剤を使用してください。
除石灰ランプを無視して使い続けるとどうなりますか?
湯温の低下や抽出量の減少、最終的にはマシンの故障に直結します。
「まだ普通にコーヒーが抽出できるから」と、面倒な警告ランプの対処をつい後回しにしようとしていませんか?
しかしランプの点灯はバリスタ品質の味を損ねるだけでなく、ヒーター管や細い金属パイプにスケール結石が限界までこびりついている危険なサインです。
ヒーター異常で冷え切ったコーヒーになるなど、内部の管が完全に塞がり最後はお湯も出なくなるといった致命的な大惨事を引き起こしかねません。
ランプが点灯したら、遅くとも週末や数日以内にはメンテナンスを実行するように心がけてください。
ランプが点灯または点滅する違いは何ですか?
機種やマシンの状態によって、除石灰の合図か作業中のサインかが異なります。
デロンギマシンの多くは除石灰が必要なタイミングになると、文字盤や対象の表示ランプがオレンジや赤色に点滅あるいは点灯してお知らせします。
一般的に抽出ができる待機状態でランプが点滅している場合は、専用のメンテナンス時期が来ていることを告知しています。
一方で除石灰プログラムを実行している最中に点灯している場合は、洗浄モードが内部で稼働していることを意味するケースが見受けられます。
ただしお使いのモデルによって具体的な表示の挙動や色は異なるため、お手持ちの機種ごとに公式の取扱説明書で意味的サインを確認するのが確実です。
【まとめ】デロンギ製マシンで除石灰ランプが消えない問題を防ぐ方法
デロンギの除石灰ランプがずっと消えずに焦るトラブルは、本格的なエスプレッソマシンを使用していると誰もが一度は通る道だと言えます。
機械のトラブルに直面してもすぐに故障だと決めつけるのではなく、まずは落ち着いて手順書通りの操作を最初からやり直してみてください。
特にすすぎの工程でタンク内の水をしっかり最後まで使い切ることを意識すれば、ほとんどのケースは解決していくはずです。
- 除石灰ランプが消えない原因の多くはすすぎ工程の完了ミス
- 水タンクのMAXラインまで水を入れて完全に空にするのが絶対条件
- 途中でスチームノブの開閉手順を飛ばすとエラーで停止してしまう
- 解決しない場合はフロート清掃か公式サポートへ相談する
日頃から正しい知識を持ってメンテナンスを行うことで、愛用のコーヒーマシンは格段に長持ちします。
これからもご自宅で味わう最高のコーヒーブレイクを存分に楽しんでいきましょう。
