デミタスカップとは?普通サイズとの違いとエスプレッソをより美味しく飲む選び方

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喫茶店などでエスプレッソを注文したとき、一般的なコーヒーカップよりも二回りほど小さなカップで出された経験はありませんか?

この小さなサイズのカップを、コーヒーの専門用語でデミタスカップと呼びます。

手のひらに収まるほど可愛らしい見た目ですが、少量の濃いコーヒーを最高の状態で味わうために計算し尽くされた実用的なデザインです。

この記事では、デミタスカップの特徴から使い勝手の良さまでを詳しく解説します。

この記事でわかること
  • デミタスはフランス語由来で「半分のカップ」を指す
  • 容量は普通サイズの半分以下で、冷めにくい構造を持つ
  • 保温性が高い分厚い白磁製や丸みを帯びた飲み口がエスプレッソの実力を引き出す
目次

デミタスカップとは?フランス語が由来の小さなコーヒーカップ

デミタスカップとは、主にエスプレッソやトルココーヒーなど、少量で抽出される濃いコーヒーを飲むために作られた専用のカップです。

一般的なコーヒーカップが1杯150〜200ml前後なのに対し、デミタスカップはその半分の容量で作られているのが特徴。

どのような意味や特徴があるのか、詳しく確認していきます。

デミタスカップの特徴
  • デミタスカップの容量はレギュラーカップの約半分
  • 名前の由来はフランス語の「半分」と「カップ」
  • 厚みのある磁器製が多く濃厚なエスプレッソに合う

デミタスカップの容量はレギュラーカップの約半分

デミタスカップの容量は、おおよそ60〜90ml程度で作られています。

これは一般的なレギュラーコーヒー用のカップの半分以下のサイズであり、一見すると「小さすぎる」という印象を受けますが、エスプレッソにとって最適なサイズです。

しかしエスプレッソ1杯(シングル)の抽出量は約30ml。

そのため、60ml前後のデミタスカップに注ぐとちょうどカップ半分くらいまで液面がきて、香りを包み込むのに最適な空間が生まれるというわけです。

名前の由来はフランス語の「半分」と「カップ」

語源についても確認しておきましょう。

フランス語の「デミ」と「タス」が組み合わさって生まれた言葉がデミタスです。

直訳すると「半分」という意味のデミと、「カップ」を意味するタスとなり、小さなサイズ感をそのまま表した呼称として世界中に広まりました。

厚みのある磁器製が多く濃厚なエスプレッソに合う

エスプレッソは抽出量が約30mlと少なく、液量に対して表面積の割合が大きいため、すぐに冷めてしまうという弱点を持っています。

そのためコーヒーの温かさを少しでも長く保つよう、分厚い磁器製で作られているデミタスカップが主流であり、淹れたての熱を逃がしません。

濃厚な味わいのエスプレッソを美味しい温度のまま楽しむことができます。

デミタスカップとレギュラーカップの違い

見た目の大きさが異なるのはもちろんですが、それぞれのカップは想定されている「コーヒーの飲み方」そのものが大きく異なります。

具体的なサイズの違いに加えて、どのような用途で使い分けられるのか整理してみましょう。

レギュラーカップとの違いと用途
  • なぜ小さい?少量の濃いコーヒーを冷めないうちに飲み切るため
  • エスプレッソ以外にもトルココーヒーや試飲用として使える
  • おしゃれなデザインが多くインテリアやコレクションに向いている

なぜ小さい?少量の濃いコーヒーを冷めないうちに飲み切るため

デミタスカップのサイズがこれほど小さく設計されている最大の理由は、濃厚なコーヒーを冷めないうちに美味しく飲み切るためです。

もし30mlのエスプレッソをレギュラーサイズのカップに注いだ場合、カップ内の広い空間に熱が奪われてすぐに冷めてしまいます。

また、液面が広がって薄くなることで、コーヒーの命である「クレマ(表面の泡)」もすぐに消えてしまうのです。

エスプレッソ以外にもトルココーヒーや試飲用として使える

「エスプレッソ専用」というイメージが強いものの、他の用途にも十分お使いいただけます。

たとえば粉を煮出して作る濃厚なトルココーヒー(ターキッシュコーヒー)も、古くからデミタスサイズのカップに注いで楽しむのが伝統。

数種類のコーヒー豆のテイストを少量ずつ飲み比べる際など、カッピング(試飲)用のカップとしても十分利用可能です。

おしゃれなデザインが多くインテリアやコレクションに向いている

せっかくなら美しい器としても楽しみたい、という方に嬉しいのがデザイン性の高さです。

サイズが小さくて場所を取らないため、食器棚の省スペースに何客も並べやすいのも大きなメリット。

実用的なコーヒー器具としてだけでなく、色鮮やかな模様を見て楽しむインテリアのアクセントやコレクターズアイテムとしても人気を集めています。

そのため各国の高級洋食器ブランドも、通常サイズに加えて美しい装飾が施されたデミタスサイズを数多く展開しています。

編集部で3種類のデミタスカップを実際に使い比べてみた

デミタスカップにも様々な素材や形状があり、どれを選ぶかでコーヒーの口当たりや雰囲気がガラッと変わります。

今回、うちカフェマイスター編集部では、手に入りやすい3種類のデミタスカップに実際のエスプレッソを淹れて飲み比べてみました。

それぞれの使い勝手を本音で比較して解説しましょう。

今回使い比べた3種類の特徴
  • 厚みのある専用カップはクレマが消えにくく口当たりがなめらか
  • ガラス製のデミタスは色が見えて綺麗だが、冷めるのが少し早い
  • 受け皿(ソーサー)付きは角砂糖やスプーンを置くのにとても便利

厚みのある専用カップはクレマが消えにくく口当たりがなめらか

最も王道である分厚い白磁のデミタスカップ(厚さ約5mm)で飲んだところ、最もコーヒー本来の甘みとマイルドさを感じました。

あらかじめカップをお湯で温めてから抽出したことで、30mlの少量でも飲み終わるまでしっかりとした温かさが持続。

飲み口に丸みと厚みがあるため、口に触れたときの感覚がとても優しいのが特徴。

エスプレッソ特有の強い苦味をまろやかに包み込んでくれる印象を受けるはずです。

ガラス製のデミタスは色が見えて綺麗だが、冷めるのが少し早い

一方、ダブルウォールガラス(二重構造)のグラスタイプは、クレマと漆黒の液体の層が横から透けて見えるため、視覚的な楽しさを存分に味わえるのが魅力です。

ただ、厚手の磁器製と比べると熱を蓄える力がやや劣るのか、少し冷めるのが早いため、味よりも層の美しさやスタイリッシュな雰囲気を楽しみたい場合に大いに活躍します。

受け皿(ソーサー)付きは角砂糖やスプーンを置くのにとても便利

最後はソーサー(受け皿)とセットになったクラシックなタイプを試しました。

本場イタリアでは、添えられた多めの砂糖を溶かして、まるでスイーツのような感覚で楽しむスタイルが一般的。

この本格的な飲み方をする際、ソーサーがあると角砂糖や混ぜ終わった小さなスプーンを置く場所に困らず、とても実用的だと実感しました。

おうちカフェをもっと満喫できるデミタスカップの選び方

自宅に本格的なエスプレッソマシンやマキネッタを導入したら、次にこだわりたいのが専用のデミタスカップ選びです。

日常のコーヒータイムを格上げしてくれる、具体的な選び方のポイントを整理して解説します。

デミタスカップを選ぶポイント
  • 保温性を重視するなら肉厚な白磁や陶器を選ぶ
  • 飲み口が丸みを帯びたものはコーヒーの苦味が和らぐ
  • プレゼント用なら有名ブランドのペアセットや華やかな柄を選ぶ

保温性を重視するなら肉厚な白磁や陶器を選ぶ

エスプレッソを最も美味しい状態で楽しむという実用性を最優先するなら、やはり十分な厚みのある白磁製がおすすめ

厚みが増すことでカップ自体の蓄熱性も高まって温度低下を防ぐため、購入時は飲み口にぽってりとした厚みがあるかを確認してみてください。

飲み口が丸みを帯びたものはコーヒーの苦味が和らぐ

カップの飲み口の形状は、コーヒーの味わいに直結する重要な要素です。

パンチの強い苦味を持つコーヒーは、飲み口が外側に開かず内側に丸くカーブしている形状で飲むと、苦味が和らいでマイルドに感じられます。

口の中にコーヒーがゆっくりと流れ込むため、舌の広い範囲で甘みとコクを感じ取りやすくなるのが理由です。

プレゼント用なら有名ブランドのペアセットや華やかな柄を選ぶ

コーヒー好きのご友人やご家族への贈り物にするなら、自分ではなかなか手を出さないラグジュアリーなブランドのペアセットが喜ばれます。

ウェッジウッドやマイセンといった老舗洋食器ブランドには、眺めているだけでも満足感の高い美術品のようなデザインが豊富に揃うのもおすすめできるポイント。

美しい金彩が施されたものや色鮮やかな花柄など、相手の好みに合わせたデザインを選ぶことで、特別なティータイムをプレゼント可能なはずです。

デミタスカップに関するよくある質問

デミタスカップに関してよく寄せられる3つの疑問にお答えします。

Q

普通のコーヒーをデミタスカップで飲んでも美味しいですか?

A

もちろん美味しく飲めますが、ドリップコーヒーなどサラッとしたコーヒーを入れると、量が少なすぎて一口で終わってしまいます。

もし普通のコーヒーを注ぐなら、少し濃いめ(深煎りの豆で少なめのお湯)にドリップしてちびちびと飲むのがおすすめです。

Q

デミタスカップには専用の小さなスプーンが必要ですか?

A

デミタスカップは直径が5〜6cmと小さいため、通常サイズのティースプーンを入れるとバランスが悪く、混ぜるとこぼれやすくなります。

砂糖やミルクを入れる方は、「デミタススプーン」と呼ばれる長さ10cm前後の専用の小さなスプーンを一緒に揃えておくのがとても便利です。

Q

デミタスコーヒーとエスプレッソの違いとは?

A

エスプレッソは高い圧力をかけて急速に抽出するコーヒーの抽出方法を指します。

一方デミタスコーヒーは、抽出方法に関わらず「少量の濃いコーヒーを小さなカップに入れたもの」全般を指す総称です。

現在の日本では、デミタスカップに入っているのはほぼ100%エスプレッソであるため、実質的に同じ意味で使われているのが実情です。

【まとめ】デミタスカップでおうちのコーヒー時間をもっと豊かに

今回は「デミタスカップとは何か」という視点から、普通サイズのカップとの違いや具体的な選び方について解説しました。

この記事のポイントまとめ
  • デミタスはフランス語で「半分のカップ」を意味する
  • おおよそ60〜90mlでエスプレッソ用に作られている
  • 保温性を高める肉厚な磁器製が最も美味しい状態を保つ
  • 本格的なおうちカフェにはソーサーや専用スプーンもおすすめ

カップの違いだけと思われやすいものの、一回の抽出量が少ないコーヒーでは保温性や形状の与える影響をもろに受けます。

もしこれから自宅で濃厚なエスプレッソメニューを楽しむ予定があれば、ぜひお気に入りのデミタスカップを見つけてみてください。

エスプレッソやおうちカフェの楽しみ方をさらに深めたい方は、以下の関連記事もぜひチェックしてみてください。

本格的な道具を揃えることで、いつものコーヒータイムがまるで純喫茶のような特別な体験へと変わるはずです。

✍ この記事を書いた人

うちカフェマイスター編集部

おうちで手軽に楽しめるコーヒーの情報を発信中。豆選びや淹れ方、健康との付き合い方まで幅広くお届けします。

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