念願のエスプレッソマシンを購入したものの、「説明書を読んでも抽出のコツがよくわからない」「薄くて酸っぱいコーヒーになってしまう」と悩んでいませんか?
この記事では、うちカフェマイスター編集部が実際の抽出検証を通じて導き出した、マシンの正しい扱い方と美味しい淹れ方のコツを詳しく解説します。
初めての1杯で失敗しないための初期設定から、スチームミルクの作り方まで全体をカバーしました。
基本の扱い方をマスターして、自宅を最高のカフェ空間に変えてみましょう。
- エスプレッソは圧力と専用の粉で一気に成分を抽出する
- 初心者はカプセル式、本格派は極細挽きミルとタンパーから揃える
- 粉を均等にならして約20〜30秒で濃厚なエキスを抽出する
- 失敗しないコツは新鮮な深煎り豆を使い抽出とスチーム工程を分ける
- マシンの故障リスクを減らすには使用後の湯通しと定期的な除石灰が必要
そもそもエスプレッソとは?ドリップコーヒーとの根本的な違い
エスプレッソ機器の扱い方を覚えるため、まずは「エスプレッソという飲み物の正体」を理解しておくことがポイントです。
普段飲むドリップコーヒーとは、仕組みから必要な道具までが完全に異なります。
それぞれの明確な違いについて詳しく解説します。
- 専用の強い圧力をかけて抽出する
- 極細挽きの専用豆を使う必要がある
| エスプレッソ | ドリップコーヒー | |
|---|---|---|
| 抽出方法 | マシンで高い圧力をかける | 重力でお湯を自然に落とす |
| 抽出時間 | 約20〜30秒 | 約3〜4分 |
| 豆の挽き目 | 極細挽き(パウダー状) | 中挽き(グラニュー糖程) |
| 味わい | トロッと濃厚で苦味が強い | 豆の個性を感じるまろやかな味 |
専用マシンで圧力をかけ短時間で一気にうまみを抽出したコーヒー
エスプレッソとは、専用のマシンを使って濃厚なコーヒーエキスを抽出した海外発祥の飲み物です。
さらに、約9気圧の圧力をかけ、短時間で一気に成分を抽出するのが最大の特徴です。
ペーパードリップが約3分かけて成分を溶かし出すのに対し、わずか20〜30秒で抽出を完了させます。
この短い時間のおかげで、豆独自のうまみ成分だけがギュッと凝縮されます。
その結果として、表面には「クレマ」と呼ばれる黄金色のきめ細かい泡の層が生み出されるのです。
ペーパードリップとは異なり「極細挽き」の豆を使う必要がある
強い水圧をかけ短時間でお湯を通過させるため、エスプレッソには通常とは異なる専用のコーヒー粉の用意が必要です。
くわえて、実際には、パウダー状の「極細挽き」にまで細かく挽き目を設定する必要があります。
もしドリップ用の中挽き粉をマシンに使った場合、どのような結果になるでしょうか?
この場合、水圧への抵抗が足りずお湯がスースーと通り抜けて水っぽい薄い液体になってしまいます。
逆に極細挽きの細かい粉をペーパードリップに使うと、今度はお湯が全く落ちずにフィルターが詰まってしまいます。
そのため、まずは抽出方法の仕組みに合わせて、適切な挽き目の豆を用意することから始めましょう。
エスプレッソマシンの基本となる3つの種類と特徴
家庭用のマシン全体は、大きく分けて3つのタイプが存在します。
それぞれで使い方や抽出の自由度が大きく異なるため、ご自身の使っているマシンがどのタイプに当てはまるかを確認しておきましょう。
代表的なマシンの種類とそれぞれの特徴を解説します。
- 豆と水をセットするだけの全自動式
- 自分でタンピングを行うセミオート式
- 専用ケースをセットするカプセル式
全自動式は豆と水をセットするだけで手軽に抽出できる
全自動式のエスプレッソマシンは、コーヒー豆の計量からグラインドまでの一連の工程を機械に任せられます。
さらに、タンピングから抽出まですべて自動で行ってくれる便利なタイプです。
本体に上部のホッパーへコーヒー豆を入れてボタンを押すだけで、いつでも安定した味が楽しめます。
使用後の細かい粉の処理も内部のカスカートリッジへ落ちる構造になっており、手が汚れません。
そうした毎日の面倒なメンテナンスの手間がかからない点が、多くの初心者に選ばれている理由です。
セミオート式(パウダー式)は粉の量やタンピングで味が変わる
セミオート式マシンの最大の特徴は、ポルタフィルターと呼ばれる取っ手付きの専用ホルダーを用いる点です。
さらに、ここに自分で極細挽きの粉を詰め、上からタンパーを使って平らに押し固めます。
こうしたアナログな工程を経てから本体にセットするのが、このタイプの特殊な抽出方式です。
この方式では、適正な粉の量や挽き目の細かさ、そしてタンピングの力加減といった変数をコントロールできます。
微細な条件の違いで味が大きく変化するため、自分好みのこだわりの一杯を作り続けられる点が最大の魅力です。
本記事の以下の章では、この自由度が高いセミオート式の具体的な使い方を中心に解説を進めていきます。
カプセル式・ポッド式は専用ケースにセットしてボタンを押すだけ
カプセル式やカフェポッド式は、1杯分ずつ最適な挽き具合のコーヒー粉が密閉された専用ケースを使用します。
たとえば、金属のフィルターに毎回粉を詰める作業がなく、本体にカプセルを入れて抽出ボタンを押すだけで完了するモデルです。
使い終わったら使用済みのカプセルを捨てるだけという、日々のメンテナンスの楽さが特徴でしょう。
粉が特殊なカプセルで完全に密閉されているため酸化しにくく、いつでも開けたての新鮮な香りを味わえるのも優れたメリットです。
本格抽出に外せないエスプレッソ用の必須アイテム
セミオート式のエスプレッソマシンで美味しいコーヒーを淹れるためには、いくつか専用の道具を揃える必要があります。
編集部が様々な器具を実際に使ってみて、「これがないと確実に抽出に失敗する」と痛感した2つのアイテムを解説します。
- 極細挽き対応の専用グラインダー
- 粉を平らに固める専用のタンパー
極細挽きができる専用グラインダーと0.1g単位のスケール
まず絶対に必要なのが、エスプレッソ抽出レベルの極細挽きに対応したコーヒーグラインダー(電動ミル)と、0.1g単位で微量計量できるコーヒースケールです。
そして、わずか1gという粉量の違いや、目に見えないレベルの挽き目ズレによって、抽出のスピードや濃厚な風味がはっきりとした差になって現れます。
一般的なドリップ用のミルでは細かく挽ききれず、適当なスプーンでの計量では毎回味がブレてしまうでしょう。
安価なプロペラ式の電動コーヒーミルは粒度がバラバラになりやすく、エスプレッソには不向きです。
均一に挽ける「コニカル刃」や「フラット刃」を搭載した高性能なグラインダーを選びましょう。
粉を押し固めるタンパーとフォームミルク用のピッチャー
フィルターに入れた粉を均一に押し固めるための専用器具である「タンパー」と、ミルクをスチームするための「ピッチャー」も大切な道具です。
なお、プラスチック製の簡易的なタンパーが付属していることも多いですが、軽すぎて均等に力が入らないケースが見受けられます。
ズッシリと心地よい重みのある、金属製の確かなタンパーを別途購入することをおすすめします。
最初は初期費用がかかると感じますが、良いタンパーとミルさえあれば、マシンの性能以上の驚くほど美味しいエスプレッソが淹れられるようになりますよ!
セミオート式エスプレッソマシンの使い方と基本手順
最も本格的な抽出が楽しめる「セミオート式」のエスプレッソマシンをベースに、具体的な手順をステップ順に解説していきます。
初心者の方が最初につまずきやすいポイントを細かく分けて説明するので、購入したマシンをお持ちの方は一緒に確認してみてください。
基本となる抽出の5つのステップを解説します。
- マシン側の準備
- 空出しでの予熱
- 粉のタンピング
- クレマの抽出
- 使用直後の清掃
給水タンクへ浄水を入れて電源を入れマシンが温まるのを待つ
まずは背面の給水タンクのMAXラインまで新鮮な浄水を入れ、マシンのメインボタンを押して電源をオンにします。
くわえて、電源を入れてからマシンの内部ボイラーがお湯を適温に沸かすまで、立ち上がりに通常数分ほど要するでしょう。
抽出準備完了のランプが点灯し、マシンのスタンバイ状態になるまで焦らずに待ちましょう。
粉をセットする前にお湯だけ出しマシン内部を温めておく
マシンの準備ができたら、粉をセットしていない空のフィルターを取り付け、抽出ボタンを押して数十秒お湯だけ流します。
さらに、この「湯通し(フラッシング)」と呼ばれる作業を行うことで、熱湯の通り道や部品、受け止めるカップがあらかじめしっかりと温められます。
美味しいエキスを最大限に引き出すための儀式の一つです。
この重要な工程をサボると、出来上がったエスプレッソが酸っぱくてぬるい味になってしまうため必ず行ってください。
1杯あたり7〜9gの極細挽き粉をポルタフィルターに詰めタンピングする
ポルタフィルターの水気を布巾で完全に拭き取ったら、極細挽きにしたコーヒー粉をバスケットへ入れましょう。
たとえば、シングルショット(1杯分)の場合は約7〜9g、ダブルショットの場合は約14〜18gが標準的な分量です。
この均一な力でのタンピングによる確実な圧着が、美味しい一杯を抽出するための非常に重要な工程に位置づけられます。
粉を満遍なく入れたあとは表面を指で平らにならし、タンパーは真上から真っ直ぐ下ろして体重をかけ押し固めます。
-
1
フィルター内部の水気を完全に拭き取る
-
2
容量に合った正確な粉をスケールで計量して入れる
-
3
軽く叩いて粉の隙間を埋め、表面をフラットにならす
-
4
まっすぐ垂直に、ズレないよう均一な力で押し固める
マシンにセットして約20〜30秒で抽出する
タンピングが終わったら、フィルターの縁に付いた余分な粉を払い落とし、本体にしっかりとセットして抽出を開始します。
そして、トロリとしたハチミツのような細い線でお湯が落ちていき、約20〜30秒で30ml前後のエキスが抽出されれば大成功の証拠です。
適正な秒数で抽出することが、えぐみや雑味のない美味しい仕上がりになる目安として広く知られています。
液体の表面に分厚いヘーゼルナッツ色の「クレマ」が美しく浮かんでいれば、豆の状態もタンパーの押さえ具合も適切だったことがわかります。
使用後はすぐにフィルターの粉を捨てて湯通しでお手入れする
美味しいコーヒーの抽出が完了したら、すぐにホルダーを外して残ったコーヒーの粉(カス)をポンとゴミ箱に捨てます。
なお、そのまま放置すると特有の植物性油分が内部にこびりついて二度と取れなくなるため注意が必要です。
すぐにグループヘッド(抽出口)から熱湯を数秒間出し、専用のブラシでシャワーネットの汚れをさっと洗い流す習慣をつけてください。
エスプレッソマシンのスチーム機能でカフェラテを作る手順
きめ細かいスチームミルクを作って、お店のような本格的なカフェラテやカプチーノを楽しめる点も魅力です。
最初は飛び散ったり、ブクブクの粗い泡になってしまったりと苦戦する方も多いですが、正しい手順は決まっています。
シルクのように滑らかなミルクを作るための手順を解説していきます。
- 冷たい牛乳の用意
- ノズル設定と空気の取り込み
- 適温での加熱停止
- エスプレッソへの注ぎ込み
ミルクピッチャーに冷たい成分無調整牛乳を入れる
まずは専用の細口のミルクピッチャーへ、冷蔵庫で直前までしっかりと冷やしておいた牛乳を注ぎ入れます。
くわえて、このとき使用するのは、乳脂肪分が3.5%以上の「種類別:牛乳(成分無調整)」がもっともおすすめです。
低脂肪乳などは泡立ちづらく、コーヒーのコクに負けて水っぽい仕上がりになりやすいため気をつけてください。
スチームノズルをミルクの表面ギリギリに入れて空気を取り込む
スチームノズルの先端をミルクの表面からわずかに沈めた状態で、コントロールバルブを一気に全開にします。
さらに、「チッチッチッ」という紙をわずかに破くような心地よい音が鳴っていれば、適切に空気を取り込めている確かな証拠です。
温度が人肌くらいまで上がったら、ノズルをもう少し深く沈めて全体をピッチャー内でくるくると対流させて泡をなじませます。
バルブを恐る恐る少しずつ開けると強い蒸気圧が足りず、液体がただ温まるだけの状態になってしまいます。
飛び散りを恐れず、思い切って全開にするのがポイントです。
ミルクが約60度になったらスチームを止めてノズルを拭き取る
スチーム中は、ピッチャー側面に添えている手のひらの感覚で温度の上昇を感じ取りましょう。
たとえば、熱くてこれ以上はじっと触っていられないと感じる温度(約60〜65度)になったら、即座にバルブを固く閉じます。
これ以上温度を上げてミルクを沸騰させてしまうと、タンパク質が完全に変質してしまいます。
その結果として、本来の自然な甘みが消え去り、特有の不快な臭みだけが際立ってしまうでしょう。
加熱が終わったら、成分が金属に固着する前に濡れた布巾で素早く拭き取り、一度の空吹かしを行って清潔に保つようにしてください。
抽出したエスプレッソに注げば美味しいカフェラテが完成する
スチームが終わった容器をテーブルに軽くトントンと当てて大きな気泡を潰し、表面がツヤツヤになるまでピッチャーを回して層を均等になじむよう混ぜ合わせてください。
そして、あらかじめ抽出しておいた熱いカップを適度に傾け、少し高めの位置から優しく細く注ぎ入れます。
最後は液面に近づけて白い泡を浮かべるように注げば、香り高いカフェラテが完成を迎えるのです。
エスプレッソマシンの使い方で失敗しないためのコツ
取扱説明書の正しい手順を踏んでいるはずなのに、「どうしてもクレマが薄い」「味が安定しない」と感じたことはありませんか?
そんな時は、豆の鮮度から押し固める力加減まで、いくつかの要因を見直せば解決の糸口が見つかるはずです。
失敗を防いで美味しい一杯を淹れるための5段階のコツを解説します。
- コーヒー豆の鮮度が落ちてガスが完全に抜けている
- タンピングの力が偏ってお湯の不自然な通り道ができている
- ボイラー温度の管理ができていない
- 抽出とスチームを同時に行おうとしている
- 季節や湿度による環境変化を無視している
新鮮な深煎りのコーヒー豆を選ぶとクレマがきれいに出る
立派で美しいクレマを作り出すための最大のポイントは、焙煎してから1週間〜1ヶ月以内の新鮮な「深煎り」のコーヒー豆を使うことです。
なお、クレマの正体は、コーヒー豆が焙煎される過程で内部にたっぷりと溜め込まれた炭酸ガスに他なりません。
陳列されて数ヶ月経ったスーパーの古い豆は、すでにガスが抜け切っているため注意が必要です。
専門店で焙煎日をしっかりと確認して、ツヤのある新鮮な豆を手に入れることをおすすめします。
抽出前にカップを温めておくと温度が下がらず美味しく飲める
一度の抽出量がわずか30ml前後と極めて少ないため、カップが冷たいと一瞬でコーヒー全体の熱が奪われて急冷されてしまいます。
くわえて、抽出液の温度の低下は鋭い酸味ばかりを強調させ、本来の心地よい味わいを失わせる原因になります。
せっかくの新鮮な豆のポテンシャルを台無しにしないためにも、事前の温度管理が大切です。
抽出前にはマシンの天板に乗せておくか、熱湯を注いでカップ自体をしっかりとアツアツに予熱しておきましょう。
均一なタンピングでチャネリング(お湯の偏り)を防ぎ雑味を抑える
フィルターに詰めた粉を押し固める際、圧力が均一でなかったりすると、お湯が密度の低い弱い部分ばかりを不自然に通り抜けてしまいます。
さらに、これを専門用語で「チャネリング」と呼ぶのです。
チャネリングが起こると、一部の粉からは過剰にエグみや渋みが抽出され、水っぽくて不快な液になってしまいます。
グラグラと動かさず、地面とぴったり水平な面を作ることを意識して取り組んでみてください。
抽出とスチームは同時に行わずマシンの温度が安定するのを待つ
家庭用の機器の多くは、ドリップ用のお湯を沸かす機能と、スチーム用の蒸気を作る機能が「1つのボイラー」で共用されています。
たとえば、そのため、抽出直後にボイラーの温度が上がらないうちに高温のスチームを開始したり、温め直後の高すぎる温度でエスプレッソを続けると大きな失敗につながります。
一つの操作が完全に終わったら準備完了のランプが点灯し、最適な温度になるまで数分待ってから次の動作に移るのがルールです。
季節や湿度に合わせて豆の挽き具合(メッシュ)を微調整する
コーヒー豆は空気中の湿気を吸いやすいため、雨の日や梅雨の時期などは豆が膨張し、普段と同じ設定でも抽出スピードが極端に遅くなることがあります。
そして、逆に空気がカラカラに乾燥している冬場は、抵抗がなくなり水分があっという間に一瞬で通り抜けやすくなります。
昨日は完璧だった設定が今日はうまくいかないというのは日常茶飯事なので、その日の環境に合わせてミルを細かく微調整していきましょう。
本場エスプレッソの味わいを最大限に引き出す美味しい飲み方
日本国内ではエスプレッソは「苦くて濃いだけのブラックコーヒー」というストイックなイメージを持たれがちですが、イタリアでは全く違った楽しみ方が定着しています。
使い方をマスターしたら、本場のカルチャーの味を堪能してみてください。
イタリアでの定番の飲み方を解説します。
- 砂糖をたっぷりと入れてかき混ぜる
- クレマが消えないうちに素早く飲む
砂糖をたっぷりと入れてかき混ぜてから飲むのが定番のスタイル
イタリアの街角にある立ち飲み喫茶では、たっぷりの白い砂糖(スプーン1〜2杯)をためらわずに入れて飲むのが最も一般的なスタイルです。
なお、濃厚なエキスに多くの砂糖が溶け合うことで、まるでビターチョコレートのようなトロッとした甘い口当たりの飲み物に変化します。
苦味に隠れていた豆本来のフルーティーな酸味や甘みが一気に引き出されるため、そのまま飲むよりも豊かな体験ができるはずです。
クレマが消えないうちに2〜3口で素早く飲み干すのがポイント
エスプレッソは抽出された直後の香りが最も高く、時間が経つごとにあっという間に状態が劣化し、強い酸っぱさが前面に現れてしまうでしょう。
くわえて、そのため、表面の美しいクレマの層が消えないうちに、カップを持ち上げて2〜3口で素早く飲み干すのが最も粋な楽しみ方とされる本場の真髄です。
最後にカップの底に分厚く溶け残った砂糖をティースプーンですくって食べるのも、スイーツ感覚のカフェタイムの締めくくりとして人気があります。
エスプレッソマシンで作るおすすめアレンジレシピ
濃厚なコクを使えば、普通のドリップでは味がぼやけてしまうような様々なアレンジレシピを存分に楽しむことができます。
おうちのカフェメニューが一気に華やかに広がるレシピです。
簡単で人気のおすすめ2品を詳しく解説します。
- 二層のアイスカフェラテ
- アフォガート(バニラアイスがけ)
氷と冷たいミルクを合わせれば爽やかなアイスカフェラテになる
透明なグラスにたっぷりの氷を入れ、冷蔵庫から出した冷たいミルクを注いだ上から、熱いエスプレッソを静かに注ぎ入れましょう。
さらに、高い圧で出された液体は濃度が高いため、氷で急激に冷やされて多少水分で薄まってもコーヒーの香ばしい風味がはっきりと残ってくれます。
白いミルクの層と濃い茶色の層がきれいなグラデーションを描き、視覚的にも涼しげで美味しい本格飲料が完成します。
バニラアイスにかければ手軽なアフォガートが完成する
器にこんもりと盛った冷たい市販のバニラアイスクリームの上から、アツアツのエスプレッソを直接トロリとかけ流すだけで、香り豊かな大人のデザート「アフォガート」になります。
たとえば、熱い温度でアイスが少しずつ溶け出し、冷たさと熱さ、そしてバニラの甘みと鮮烈な苦味が見事なバランスで調和します。
休日のご褒美デザートや、来客へのおもてなしの一品としても大変喜ばれる仕上がりでしょう。
エスプレッソマシンの使い方を徹底検証した編集部のレポート
「理論としての手順はわかったけれど、実際のところ素人がやってどれくらい風味が変わるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
編集部が複数台のマシンで抽出実験を行った結果をお届けします。
今回は「挽き目による抽出スピードの変化」と「スチームミルク作りの難易度」について、結果をまとめました。
- 挽き目の粗さによる抽出秒数の変化
- スチームミルク作りの難度と練習法
挽き目やタンピングの強さを変えて抽出時間を比べた結果
同じ豆・同じ量(14g)を使用し、グラインダーの設定だけを意図的に「極細挽き(適切)」「細挽き(やや粗い)」「中挽き(ドリップ用)」の3パターンに変え、テストを行った次第です。
そして、結果として、中挽きではクレマが一切できず約5秒でお湯が落ち切り、完全に麦茶のような薄い味になる結果となりました。
逆に意図的にタンパーに体重をかけすぎて過剰に押し固めたケースでは、抽出に40秒以上かかり、焦げたような渋みやエグみが出て全く飲めない仕上がりになっています。
細かな挽き目調整と均等なタンピングが、美味しい一杯にとっていかに大切かを編集部一同で実感させられました。
スチームミルク作りに苦戦したもののコツをつかむとラテアートができた
スタッフが初めてラテ用のフォーム作りに挑戦した際は、ノズルを入れる位置が浅すぎて「ブクブク」と粗い不要な泡だらけになってしまう結果に。
しかし、空気を取り込んだ後にノズルを沈め、ピッチャー内で勢いよく泡を回転させる(攪拌する)というコツを強く意識したところ、驚くほどのツヤとクリーミーなミルクを作り上げることができました。
その泡立った液体をエスプレッソに注いだところ、初めての挑戦でも見事なハート型のラテアートを一発で描くことに成功するほどです。
牛乳を捨てるのはもったいないという方には、ピッチャーへ冷水と「食器用洗剤を1滴だけ」入れてスチームする練習法をおすすめします。
洗剤の界面活性剤により、本来の成分に近い滑らかな泡立ちの感覚を再現できます。
この方法なら焦らずに空気の取り込み方の勘をすぐに掴むことができるでしょう。
エスプレッソマシンを長持ちさせる正しいお手入れと掃除のコツ
精密な機器であるため、日々のこまめなメンテナンスを怠るとあっという間に内部が傷んでしまいます。
いつまでも絶好調な状態で美味しいコーヒーを淹れ続けるための、確実に守るべき適切なお手入れ方法を解説します。
毎日と定期の2つのタイミングで行うべき清掃項目を詳しくまとめました。
- 毎回の使用直後の清掃箇所
- 定期的なボイラーのスケール除去
毎回の使用後は湯通しとスチームノズルの拭き取りを欠かさない
コーヒーを淹れ終わった直後は、マシンの経路に頑固な植物性の油分が付着しており、ノズルの内部には熱い牛乳の残骸が残っています。
くわえて、カビの繁殖や管の致命的な詰まりを防ぐため、使用後はすぐに空抽出(湯通し)を行い、専用のブラシで汚れを綺麗に落とすことを毎日の習慣にしてください。
金属の先端部も、布巾で外側を拭き上げた後に必ず数秒間空吹かしの操作をして、内部に逆流した残りのミルクを吹き飛ばすことが大切です。
定期的に専用の除石灰剤で内部の水垢を除去して故障を防ぐ
日本の水道水に含まれるわずかなカルシウム成分でさえ、使用を重ねるごとに内部のボイラーや細い配管に「石灰(水垢)」として白く硬くこびりついていきます。
さらに、これを長期間放置するとお湯の出が悪くなり、最悪の場合はボイラーが完全に詰まって手痛い故障に発展してしまうでしょう。
機器の使用頻度にもよりますが、数ヶ月から半年に1回は必ずメーカー指定の「専用除石灰剤(カルキ抜き)」を使用し、プログラムに従って内部の洗浄を行うよう徹底してください。
エスプレッソマシンの使い方に関するよくある質問
初心者の方が日常の中で悩みやすい質問を中心に、丁寧なQ&A形式で詳しくお答えしていきます。
疑問を解消して快適にマシンを使いこなしましょう。
お湯が出ない時の対処法はありますか?
購入直後や長期間マシンを箱にしまって使わなかった場合、ポンプ内に空気が嚙んでしまいお湯が出ない状態に陥ります。
たとえば、この場合は、すぐ機能のバルブを開けて事前にお湯を出します。
空気を水と一緒に強引に抜く作業を行えば、正常に水が循環するようになります。
クレマがうまくできない原因は何ですか?
最も一般的な原因は「コーヒー豆の鮮度低下」にあります。
そして、焙煎から数ヶ月が経った古い状態ではどう頑張っても綺麗なクレマは作れません。
次に多い原因は「粉の挽き目が粗すぎる」パターンです。
粒度の粗さはお湯を一瞬で通過させてしまい必要な圧力を逃してしまうため、設定を「極細挽き」へと微調整してください。
マシンで使う水は水道水とミネラルウォーターのどちらが良いですか?
日本の水道水は抽出に適した軟水であるため、浄水器を通した水道水を使うのが最もおすすめです。
なお、ミネラルウォーターを使う場合は必ず成分表示を見て「軟水」を選んでください。
コントレックスなどの硬水をそのまま使うと、内部に石灰が急速に溜まり故障の直接的な原因となって修理が必要になります。
抽出後のコーヒー粉(カス)は再利用できますか?
はい、抽出を終えた高密度の粉は「脱臭剤」として便利な効果を発揮します。
くわえて、カスをしっかりと天日干しやフライパン等で完全に乾燥させ、小さなお茶パックなどの袋に入れれば、靴箱や冷蔵庫の嫌なニオイを吸着してくれます。
ただし、濡れたまま放置するとすぐにカビが生えるため、必ず水分を飛ばして完全に乾燥させてから再利用してください。
【まとめ】エスプレッソマシンの使い方は基本を押さえれば難しくない
この機器の扱いは、最初は聞き慣れない部品の名前も多く、操作のハードルが高く感じられるものです。
しかし以下の基本ルールさえ守れば、驚くほど美味しいカフェクオリティの味が自宅で再現できます。
- 高い圧力とパウダー状の豆で一気に成分を抽出した本格コーヒー
- 初回起動時やマシンの抽出前には必ずお湯だけを出す「湯通し」を習慣化する
- 極細挽き専用のグラインダーや重みのある金属製のタンパーが必須
- チャネリングを防ぐためタンピングは偏りのない均一な力で水平に行うこと
- 内部の水垢詰まりを防ぐため半年ごとの専用液を使った除石灰を必ず行う
新鮮な豆を選び、極細挽きにし、均等な圧着で抽出するという流れを一度体験すれば、すぐに慣れて美味しい一杯を淹れられるようになります。
まずはご自宅の機器にお湯を通し、記念すべき最初の抽出に今日から挑戦してみてください。
