カフェのメニューで見かける「ロングブラック」という名前。アメリカーノと何が違うのか、気になったことはありませんか?
ロングブラックは、お湯を先にカップへ入れてからエスプレッソを静かに注ぐことで、クレマ(泡の層)を壊さずに残す飲み方です。
この記事では、ロングブラックの定義からアメリカーノとの違い、自宅での淹れ方(マシンあり・なし両方)まで、編集部が実際に3つの道具で作り比べた結果も交えて解説します。
おうちカフェでオーストラリア生まれの香り高い一杯を楽しみたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
- お湯を先に入れてからエスプレッソを注ぐとクレマが残り、アメリカーノより香りが豊かになる
- ブラックで1杯約2〜5kcal、ダブルショットのカフェインは約120〜150mgにおさまる
- マキネッタやエアロプレスならマシンなしでもロングブラック風の濃厚な一杯を再現できる
- 中深煎り〜深煎りの豆を80〜90℃のお湯100mlで淹れると苦みとコクのバランスが良い
- スタバでは750〜800円前後で注文でき、サードウェーブ系カフェでも広まりつつある
ロングブラックとは?お湯にエスプレッソを注ぐコーヒーの飲み方
「ロングブラック」とは、どのようなコーヒーなのでしょうか?
名前の由来や発祥の背景も含めて、基本から確認していきます。
- お湯を先にカップへ入れてからエスプレッソを注ぐのがロングブラック
- 「ロング」は量を指し「ショートブラック」はエスプレッソそのもの
- 1950年代にオーストラリアのカフェでエスプレッソ文化とともに広まった
お湯を先にカップへ入れてからエスプレッソを注ぐのがロングブラック
ロングブラックの作り方はとてもシンプルで、カップにお湯を入れてからエスプレッソを上から静かに注ぐだけです。
この「お湯が先」という順番がポイントで、エスプレッソの表面にできるクレマ(きめ細かい泡の層)がお湯の上に浮かんだまま残ります。
クレマが壊れずに残ることで、カップに顔を近づけた瞬間にコーヒーの芳醇な香りが一気に立ちのぼるのです。
飲み口は見た目以上にしっかりとしており、ブラックコーヒーが好きな方なら気に入る味わいになるでしょう。
「ロング」は量を指し「ショートブラック」はエスプレッソそのもの
オーストラリアやニュージーランドのカフェでは、エスプレッソ(約30mlの1ショット)のことを「ショートブラック」と呼びます。
「ショート」が少量を意味するのに対し、「ロング」はお湯で量を増やしたことを指しているのです。
つまりロングブラックとは「お湯で長くしたブラックコーヒー」という意味合いで生まれた名前です。
日本ではほとんど使われない呼び方ですが、海外カフェに行った際に知っておくとメニュー選びで迷わなくなるでしょう。
初めてオーストラリアのカフェで「ショートブラック」と「ロングブラック」を頼んだとき、エスプレッソがそのまま出てきて驚いた記憶があります。
名前を知っておくだけで注文がスムーズになります。
1950年代にオーストラリアのカフェでエスプレッソ文化とともに広まった
ロングブラックの起源は、第二次世界大戦後のオーストラリアにさかのぼります。
1950年代、メルボルンやシドニーにイタリア系移民が多く移り住み、現地にエスプレッソマシンとカフェ文化を持ち込みました。
イタリアではエスプレッソをそのまま飲むのが主流でした。
しかしオーストラリアの人々はマイルドな飲み方を好んだため、お湯で割るロングブラックが広まりました。
コーヒー文化の歴史については、全日本コーヒー協会やUCCなどの公式サイトでも詳しく紹介されています。
現在ではオーストラリアとニュージーランドのカフェで定番メニューのひとつになっています。
ロングブラックとアメリカーノの違いは?コーヒーの味と作り方を比較
ロングブラックとアメリカーノは似たような飲み物に見えますが、実際に飲み比べると味の違いがはっきりとわかります。
ここでは作り方・香り・味の3つの観点から違いを見ていきます。
- 注ぐ順番が逆だからクレマの残り方がまったく異なる
- ロングブラックのほうがコーヒーの香りとコクを強く感じられる
- お湯の量が少ないぶん凝縮された味わいに仕上がる
注ぐ順番が逆だからクレマの残り方がまったく異なる
アメリカーノは「エスプレッソにお湯を注ぐ」のに対し、ロングブラックは「お湯にエスプレッソを注ぐ」。
この順番がすべてを左右するといっても過言ではありません。
アメリカーノではお湯がエスプレッソに上から注がれるため、クレマが衝撃でほとんど壊されてしまいます。
一方ロングブラックは静かにエスプレッソを注ぐためクレマが表面に残り、見た目・香り・口当たりの三拍子がそろった仕上がりになるのです。
| 比較項目 | ロングブラック | アメリカーノ |
|---|---|---|
| お湯とエスプレッソの順番 | お湯が先 → エスプレッソ | エスプレッソが先 → お湯 |
| クレマの残り方 | しっかり残る | ほぼ消える |
| 香りの立ち方 | 豊かに残る | やや弱い |
ロングブラックのほうがコーヒーの香りとコクを強く感じられる
クレマが残っているかどうかは、香りの感じ方に直結します。
クレマは蓋のようにアロマを閉じ込める働きがあり、カップに口を近づけたときに香りが一気に放出されるため、鼻から抜ける余韻がずっと豊かです。
編集部で飲み比べたところ、ロングブラックはナッツやチョコレートを思わせる深い香りが鼻に残り、アメリカーノよりも「コーヒーを飲んでいる感」が強く感じられました。
同じ豆・同じマシンで作っても、香りの広がりが明らかに違います。
アメリカーノに物足りなさを感じていた方には、ロングブラックを一度試してほしいところです。
お湯の量が少ないぶん凝縮された味わいに仕上がる
一般的なアメリカーノはお湯を150〜200ml程度加えるのに対し、ロングブラックでは100〜120ml程度にとどめるのが標準です。
お湯の量が少ないぶんエスプレッソの味が薄まりにくく、凝縮された風味をそのまま楽しめるのが大きな特徴となっています。
「ブラックコーヒーは好きだけど、アメリカーノだと薄く感じる」という方にとって、ロングブラックはぴったりの選択肢になるはずです。
ブラックコーヒーの効果やメリットについては、別記事で詳しく解説しています。
もちろんお湯の量は好みで調整できるため、最初は100mlから試して少しずつ増やしてみてください。
ロングブラックコーヒーのカロリーとカフェイン量
ダイエット中やカフェインの摂取量を気にしている方にとって、飲み物の栄養成分は気になるポイントです。
ロングブラックの数値を確認していきます。
- ブラックなら1杯約2から5kcalで低カロリーなコーヒーを楽しめる
- カフェインはエスプレッソ基準でダブルショットなら約120から150mg
- ドリップコーヒーより脂質ゼロで糖質も低く健康面でも安心
ブラックなら1杯約2から5kcalで低カロリーなコーヒーを楽しめる
ロングブラックの材料はエスプレッソとお湯だけのため、ミルクや砂糖を加えなければカロリーはごく低くなります。
ブラックの状態なら1杯あたり約2〜5kcalで、ほぼゼロカロリーに近い飲み物です。
カフェラテ(約120〜200kcal)やカフェモカ(約200〜300kcal)と比べると、その差は歴然でしょう。
ダイエット中でもカフェのような満足感を得られるのは、ロングブラックの嬉しいところです。
カフェインはエスプレッソ基準でダブルショットなら約120から150mg
ロングブラックにはダブルショット(2杯分のエスプレッソ)を使うのが一般的です。
エスプレッソ1ショットあたりのカフェイン量は約60〜75mgのため、ダブルショットでは約120〜150mgのカフェインが含まれる計算になります。
厚生労働省のカフェインに関する情報ページでは、健康な成人の1日のカフェイン摂取量の目安を400mgとしています。
1杯で120〜150mg程度であれば、1日2〜3杯は飲んでも目安の範囲内におさまるでしょう。
カフェインの半減期は健康な成人で約4〜6時間とされており、就寝前の摂取には注意してください。
ただし妊娠中や授乳中の方はカフェインの摂取目安が低く設定されています。
心配な方はかかりつけの医師に確認してみてください。
ドリップコーヒーより脂質ゼロで糖質も低く健康面でも安心
ロングブラックは脂質がほぼゼロで、糖質も約1g未満です。
ドリップコーヒーもカロリーは低めですが、コーヒーオイルがフィルターで除去しきれない場合は微量の脂質が含まれることがあります。
エスプレッソベースのロングブラックはお湯で割るぶんオイル含有量も少なく、ヘルシーなレシピの一つとして覚えておいて損はありません。
1杯あたり約2〜5kcal / 脂質0g / 糖質1g未満という数字からも、ヘルシーさが伝わるのではないでしょうか?
自宅でロングブラックコーヒーを作る方法(エスプレッソマシンあり)
エスプレッソマシンがあれば、自宅でカフェと同じクオリティのロングブラックを楽しめます。
必要な道具と手順を確認していきます。
- 用意するのはエスプレッソマシンとお湯とコーヒー豆の3つ
- ホットの作り方は「お湯を先に→エスプレッソを静かに注ぐ」だけ
- アイスロングブラックは冷水と氷にエスプレッソを落として作る
用意するのはエスプレッソマシンとお湯とコーヒー豆の3つ
ロングブラックに必要な道具と材料はとてもシンプルです。
エスプレッソマシン、お湯、コーヒー豆(中深煎り〜深煎り推奨)の3つがあれば準備完了です。
カップはエスプレッソ用のデミタスではなく、200ml程度入る大きめのカップを用意してください。
お湯は沸騰直後ではなく、80〜90℃まで少し冷ましておくのがポイントになります。
ホットの作り方は「お湯を先に→エスプレッソを静かに注ぐ」だけ
手順はとてもシンプルで、慣れれば2〜3分で完成します。
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1
ケトルでお湯を沸かし、80〜90℃まで冷ます
-
2
カップにお湯を100ml注ぐ
-
3
エスプレッソマシンでダブルショットを抽出する
-
4
抽出したエスプレッソをお湯の上にゆっくりと注ぐ
ここで最も大切なのが4番目のステップです。
エスプレッソをお湯に「落とす」のではなく、カップの縁に沿わせるように「静かに注ぐ」のがクレマを残すコツになります。
勢いよく注いでしまうとクレマがお湯と混ざって消えてしまうため、ゆっくりと丁寧に注いでください。
アイスロングブラックは冷水と氷にエスプレッソを落として作る
暑い季節にはアイスロングブラックもおすすめです。
-
1
グラスに氷をたっぷり入れる
-
2
冷水を60〜80ml注ぐ
-
3
エスプレッソをダブルショットで抽出する
-
4
氷と冷水の上にエスプレッソを静かに注ぐ
ホットと同じように、エスプレッソを最後に注ぐのがポイントです。
氷と冷水の上にエスプレッソを落とすと、クレマが表面に薄く残り、黒と白の美しいグラデーションが現れるのです。
冷たいのにコーヒーの香りがしっかり立つ不思議な一杯は、夏のおうちカフェにぴったりです。
エスプレッソマシンなしでもロングブラック風コーヒーは楽しめる
エスプレッソマシンは数万円以上する場合も多く、すぐには手が出せないという方も多いはずです。
しかしマシンなしでも「ロングブラック風」のコーヒーは十分に楽しめます。
代替手段を5つ見ていきます。
- マキネッタ(モカポット)なら一番近い味わいを出しやすい
- エアロプレスなら少量の湯で濃縮コーヒーを素早く抽出できる
- ハンドドリップは粉を2倍に増やして濃いめに淹れるのがコツ
- インスタントコーヒーでも少量の湯で濃く溶かせば簡易版を試せる
- フレンチプレスは浸漬式なので濃いコーヒーを作りやすい
マキネッタ(モカポット)なら一番近い味わいを出しやすい
エスプレッソマシンの代替としてまず試してほしいのがマキネッタ(モカポット)です。
マキネッタは直火で加熱し、約1.5気圧の蒸気圧でコーヒーを抽出する器具になります。
エスプレッソほどの高圧ではないものの、ドリップコーヒーとは比べものにならないほど濃厚な「モカコーヒー」が抽出できるのです。
この濃いモカコーヒーをお湯の入ったカップに注げば、ロングブラックにかなり近い味わいに仕上がります。
価格も3,000〜5,000円程度と手頃で、入門用としても向いています。
エアロプレスなら少量の湯で濃縮コーヒーを素早く抽出できる
もしエスプレッソに近い濃縮コーヒーを素早く作りたいなら、エアロプレスが向いています。
エアロプレスは注射器のような形状で、空気圧を使ってコーヒーを短時間で押し出す仕組みです。
粉の量を増やしてお湯を少なめ(50〜60ml程度)にすると、エスプレッソに似た濃厚な抽出液が30秒ほどで得られます。
得られた濃縮液をお湯で割れば、ロングブラック風の一杯が手軽に完成します。
ハンドドリップは粉を2倍に増やして濃いめに淹れるのがコツ
もしドリッパーしか持っていなくても、工夫次第でロングブラック風にアレンジできます。
通常の2倍程度の粉(1杯あたり20〜25g)を使い、お湯を半分の量でゆっくりと注ぐのがポイントです。
結果として得られるのは通常の倍の濃さのドリップコーヒーで、これをお湯で割ればアメリカーノ寄りではありますがロングブラックの雰囲気を味わえます。
ただしクレマは出ないため、香りの立ち方はエスプレッソベースに比べると穏やかです。
インスタントコーヒーでも少量の湯で濃く溶かせば簡易版を試せる
「道具は何も持っていないけど試してみたい」という場合は、インスタントコーヒーでも簡易版を作れます。
エスプレッソの量が少ない理由を知っておくと、お湯との比率を調整するときに役立ちます。
-
1
カップにインスタントコーヒーを通常の2〜3倍の量(ティースプーン山盛り3杯程度)入れる
-
2
少量のお湯(大さじ2〜3)で濃いペーストを作る
-
3
別のカップに80〜90℃のお湯を100ml用意する
-
4
お湯の上に濃いコーヒーペーストをそっと注ぐ
味の深みや香りの広がりはエスプレッソベースには及びませんが、「お湯の上に濃いコーヒーを注ぐ」というロングブラックの基本構造は再現できます。
まずはこの方法で試してから、気に入ったらマキネッタやエアロプレスへステップアップするのも良いでしょう。
フレンチプレスは浸漬式なので濃いコーヒーを作りやすい
フレンチプレスは浸漬式(コーヒー粉をお湯に浸す方式)のため、粉の量と抽出時間を調節するだけで濃厚なコーヒーを作れます。
粉をやや多め(1杯あたり15〜18g)にし、お湯を少なめ(80〜100ml)にして4分間浸漬すると、通常より濃いコーヒーが抽出できます。
フレンチプレスはコーヒーオイルがフィルターを通過するため、エスプレッソに近いコクのある口当たりになるのが特長です。
得られた濃縮コーヒーをお湯で割れば、マキネッタと同様にロングブラックの雰囲気を味わえます。
ロングブラックコーヒーをおいしく楽しむ7つのコツ
ロングブラックの味わいは、豆の選び方やお湯の温度といった細かな条件で大きく変わります。
よりおいしく楽しむための7つのコツをまとめました。
- 中深煎りから深煎りの豆を選ぶと苦みとコクのバランスが良い
- ブラジルやコロンビアの豆はロングブラックと相性が良い
- お湯の温度は80度から90度に下げるとまろやかな口当たりになる
- エスプレッソはダブルショットで抽出すると満足感が高まる
- お湯は100mlを目安に好みの濃さへ調整する
- クレマを壊さないよう静かに注ぐと香りが残りやすい
- 食後やスイーツと合わせるとコーヒーの苦みがデザート代わりになる
中深煎りから深煎りの豆を選ぶと苦みとコクのバランスが良い
ロングブラックはお湯で割るため、浅煎りの豆だとお湯に負けて味が薄く感じられることがあります。
中深煎り(フルシティロースト)から深煎り(フレンチロースト)の豆を使うと、お湯で割っても苦みとコクがしっかり残ります。
チョコレートやナッツを思わせる香ばしい風味は、ロングブラックのクレマと組み合わせると鼻に抜ける余韻がとても心地よくなります。
浅煎りのフルーティーな豆を試したい場合は、お湯を少し減らして濃いめに仕上げてみてください。
ブラジルやコロンビアの豆はロングブラックと相性が良い
ロングブラックに使う豆の産地で迷ったら、ブラジル産やコロンビア産を試してみてください。
ブラジル産の豆はナッツやキャラメルのような甘みがあり、お湯で割っても風味が薄まりにくい特長があります。
コロンビア産はバランスの良い酸味とコクが特徴で、ロングブラックの「凝縮された味わい」を引き出すのに適しています。
インドネシアのマンデリンもコクが強く、深煎りにするとパンチのある一杯に仕上がります。
お湯の温度は80度から90度に下げるとまろやかな口当たりになる
沸騰直後のお湯(100℃)をそのまま使うと、苦味や渋味が強調されやすくなります。
80〜90℃まで少し冷ましたお湯を使うと、まろやかで飲みやすい口当たりに仕上がるのです。
ケトルで沸かしたお湯を30秒〜1分ほど放置するか、温度計で確認してから注いでください。
電気ケトルの中には温度設定ができるモデルもあるため、コーヒー用に活用すると便利です。
エスプレッソはダブルショットで抽出すると満足感が高まる
シングルショット(1ショット)だけだと、お湯に負けて味が薄く物足りなく感じたことはありませんか?
ダブルショット(2ショット分、約50〜60ml)で抽出すれば、お湯で割ってもしっかりした味わいが残るのです。
カフェインの摂取量が気になるならシングルでも構いませんが、味の満足度ではダブルに軍配が上がります。
お湯は100mlを目安に好みの濃さへ調整する
どんなに良い豆を選んでも、お湯を入れすぎてしまっては味が薄まります。
まずは100mlを目安にして、そこから好みに応じて10mlずつ増減させてみてください。
お湯が少ないほどエスプレッソの濃さが際立ち、多くなるほどマイルドに仕上がるのです。
自分だけの「ベストバランス」を見つけるのも、ロングブラックならではの楽しみ方です。
クレマを壊さないよう静かに注ぐと香りが残りやすい
ロングブラックの最大の特徴であるクレマを活かすには、注ぎ方が何よりも大切です。
エスプレッソをカップの中心めがけて落とすのではなく、カップの縁に沿わせるようにゆっくりと注ぐのが正しい方法になります。
勢いよく注いでしまうとクレマがお湯と混ざって消えてしまうため、焦らず丁寧に作業してください。
クレマが残った状態でカップに顔を近づけると、ふわっと広がる香りにきっと驚くはずです。
食後やスイーツと合わせるとコーヒーの苦みがデザート代わりになる
ロングブラックはブラックコーヒーらしいビターな味わいが特徴で、食後のお口直しにもぴったりです。
チョコレートケーキやティラミスなど甘みの強いスイーツに合わせると、コーヒーの苦みが甘さを引き締めてくれるのです。
逆にフルーツタルトのように酸味のあるデザートと合わせれば、コーヒーの深みとフルーツの爽やかさが心地よいコントラストを生みます。
食後に1杯のロングブラックを添えるだけで、おうちカフェの満足度がぐっと上がります。
編集部がロングブラックを3つの道具で作り比べたコーヒーレビュー
「道具によってロングブラックの味は本当に変わるのか?」が気になったため、編集部で3つの器具を使って作り比べてみました。
使用した豆はブラジル産の深煎り(焙煎後10日)で、お湯の量は100ml・温度は85℃に統一して検証しました。
- エスプレッソマシンで淹れたらクレマがしっかり残って香り豊かだった
- マキネッタで代用すると力強い苦みが際立つ一杯になった
- ハンドドリップ濃縮は軽やかだがロングブラックらしいコクは控えめだった
結果をそれぞれお伝えしていきます。
エスプレッソマシンで淹れたらクレマがしっかり残って香り豊かだった
1杯目はデロンギの家庭用エスプレッソマシンで抽出しました。
ダブルショットを注ぐとお湯の表面にキャラメル色のクレマがきれいに広がり、厚さは目視で約2〜3mm程度です。
カップに顔を近づけた瞬間、ナッツのような温かみのある香りがふわっと立ちのぼります。
味はコクと苦みのバランスが良く、「これぞロングブラック」という仕上がりでした。
クレマが残ったロングブラックは見た目もカフェっぽくて、朝のテンションが上がります。
やっぱりマシンがあると違いますね。
マキネッタで代用すると力強い苦みが際立つ一杯になった
2杯目はビアレッティのモカエキスプレスで抽出しました。
マキネッタはクレマがほぼ出ませんが、抽出されるモカコーヒーはかなり濃厚で苦みがしっかりしています。
これをお湯に注ぐと、エスプレッソマシン版とはまた違ったワイルドな味わいに仕上がるのです。
クレマの層こそないものの、力強いコクは好みの方にはぴったりの選択肢になります。
ハンドドリップ濃縮は軽やかだがロングブラックらしいコクは控えめだった
3杯目は粉を2倍にしたハンドドリップ濃縮で試しました。
ドリップで淹れた濃縮液は透明感があり、マキネッタやエスプレッソのような力強いコクは出にくい印象です。
お湯で割ると飲みやすくはなりますが、「アメリカーノに近い味わい」という感想が正直なところです。
ロングブラックらしい凝縮感を求めるなら、やはりエスプレッソベースか、マキネッタでの抽出がおすすめになります。
| 比較項目 | エスプレッソマシン | マキネッタ | ハンドドリップ濃縮 |
|---|---|---|---|
| クレマ | しっかり残る(約2〜3mm) | ほぼなし | なし |
| 味の特徴 | コクと苦みのバランスが良い | 力強い苦みとワイルドなコク | 軽やかですっきり |
| ロングブラック度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 手軽さ | マシンの準備に10〜15分 | 直火で5〜8分 | 5分程度 |
| おすすめの人 | 本格派・クレマを楽しみたい方 | マシンなしで濃厚に飲みたい方 | まずは手軽に試したい方 |
個人的にはマキネッタ版のワイルドな味わいもかなり好みでした。
クレマはないけれど、コクの深さでは負けていません。
ロングブラックコーヒーが飲めるカフェと注文方法
自宅で作る以外にも、カフェで本格的なロングブラックを味わう方法があります。
国内・海外それぞれの注文方法を見ていきます。
- スタバでは750円から800円前後でロングブラックを注文できる
- サードウェーブ系コーヒーショップでもメニューに載り始めている
- 海外カフェでの注文の仕方と覚えておきたいコーヒー用語
スタバでは750円から800円前後でロングブラックを注文できる
スターバックスでは2024年2月にロースタリー東京の5周年を記念してロングブラックがメニューに加わり、現在は全国の店舗でも注文できるようになっています。
価格は店舗により異なりますが、2026年3月時点で税込750〜800円前後です。
通常の店舗では750円程度、スターバックス リザーブ店舗や特定立地の店舗では800円程度になる場合があります。
レジで「ロングブラックをお願いします」と伝えれば注文できるため、カフェで初めて試してみたい方はスタバから始めるのが手軽です。
2026年2月の価格改定により一部商品の値上げが行われています。
最新の価格は各店舗またはスターバックス公式サイトでご確認ください。
サードウェーブ系コーヒーショップでもメニューに載り始めている
ブルーボトルコーヒーや猿田彦珈琲のようなサードウェーブ系のコーヒーショップでも、ロングブラックをメニューに加える店舗が増えています。
これらの店舗では豆の産地や焙煎度にこだわったシングルオリジンのエスプレッソを使うケースが多く、スタバとは異なるフルーティーな味わいのロングブラックを楽しめることがあります。
近くにスペシャルティコーヒーを扱うカフェがあれば、ロングブラックがメニューにあるか聞いてみてください。
メニューに載っていなくても、「お湯にエスプレッソを注いでほしい」と伝えれば対応してくれるケースもあります。
海外カフェでの注文の仕方と覚えておきたいコーヒー用語
もしオーストラリアやニュージーランドを旅行する機会があれば、現地のカフェで本場のロングブラックを体験してみてください。
注文は「Can I have a long black, please?」と言うだけで通じます。
覚えておくと便利な関連用語もまとめました。
- Short Black(ショートブラック):エスプレッソ1ショット
- Long Black(ロングブラック):お湯+エスプレッソ
- Flat White(フラットホワイト):エスプレッソ+きめ細かいスチームミルク
- Piccolo(ピッコロ):ミニサイズのカフェラテ
日本ではまだ馴染みのない名前ですが、現地では日常的に使われるコーヒー用語です。
ロングブラックコーヒーに関するよくある質問
ロングブラックについてよく聞かれる疑問を6つピックアップしました。
それぞれ簡潔にお答えします。
ロングブラックとドリップコーヒーはどう違いますか?
ロングブラックはエスプレッソをお湯で割って作るのに対し、ドリップコーヒーはフィルターでゆっくり抽出する方法です。ロングブラックのほうがコクが強く、クレマによる香りの広がりが特徴です。
フラットホワイトとロングブラックの違いは何ですか?
フラットホワイトはエスプレッソにきめ細かいスチームミルクを加えたミルクコーヒーです。ロングブラックはお湯で割るブラックコーヒーなので、ミルク系が得意かブラック派かで選び方が変わります。
ロングブラックにミルクや砂糖を入れても良いですか?
もちろん好みでミルクや砂糖を加えても構いません。ただしクレマが消えやすくなるため、まずはブラックのまま一口飲んでからアレンジするのがおすすめです。
インスタントコーヒーでロングブラックは作れますか?
厳密にはエスプレッソベースでないとロングブラックとは呼べませんが、インスタントコーヒーを濃く溶かしてお湯に注ぐ方法で簡易版を楽しめます。
カフェインが気になる場合はデカフェでも作れますか?
デカフェ(カフェインレス)のエスプレッソ豆を使えば、カフェインを抑えたロングブラックが作れます。味わいは通常の豆よりやや軽めですが、香りやコクは十分に楽しめるでしょう。
ロングブラックとルンゴの違いは何ですか?
ルンゴは同じ量の豆で抽出時間を長くし、多めの湯で引き出す方法です。ロングブラックは通常抽出のエスプレッソに「後から」お湯を加えるため、ルンゴより苦みが少なくクリアに仕上がります。
【まとめ】ロングブラックは自宅でも手軽に楽しめる香り高いコーヒー
ロングブラックは「お湯にエスプレッソを注ぐ」というシンプルな工程で、クレマの香りとコクを最大限に楽しめるコーヒーの飲み方です。
- お湯にエスプレッソを注ぐのがロングブラック、逆がアメリカーノで、クレマの残り方が異なる
- カロリーは1杯約2〜5kcal、カフェインはダブルショットで約120〜150mg
- エスプレッソマシンがあれば「お湯100ml → ダブルショットをゆっくり注ぐ」だけで完成する
- マキネッタやエアロプレスがあればマシンなしでもロングブラック風を楽しめる
- 中深煎り〜深煎りの豆・80〜90℃のお湯・100mlが基本のバランス
- スタバでは750〜800円前後で注文でき全国の店舗で飲める
まずは手持ちの道具でお湯にコーヒーを「静かに注ぐ」ところから試してみてください。
クレマが浮かんだ一杯は、いつもの朝のコーヒータイムを少し特別にしてくれるはずです。
