カフェのメニューで「ダブル」や「ドッピオ」という言葉を見かけて、正確な意味が気になった経験はありませんか?
ダブルとは、シングルの2倍量の豆で2倍量を抽出するエスプレッソです。
味の濃さ自体はシングルと変わりませんが、飲みごたえや余韻がまるで別物になります。
この記事では、ダブルの基本から頼み方、自宅で淹れるコツ、豆選びまでを幅広くまとめました。
「もう一段深い味わいを楽しみたい」という方は、ぜひ読み進めてみてください。
- ダブル(ドッピオ)はシングルの2倍の豆量・抽出量で余韻が深くなる
- スタバではドッピオと伝えるだけでオーダーできる
- リストレットやルンゴとは豆量と湯量のバランスが違う
- 粉18gに対し約36〜40gを抽出するレシオ1:2でプロの味に近づく
- カフェラテやアメリカーノのベースにすると味が引き締まる
エスプレッソのダブルとは?ドッピオと呼ばれる2倍ショットを解説
エスプレッソの「ダブル」は、1杯分(シングル)の2倍にあたる豆を使って抽出するショットです。
イタリア語では「ドッピオ」と呼ばれ、現地のバールでも日常的にオーダーされています。
ここではダブルの基本を4つの切り口で解説していきます。
- 「ダブル」はイタリア語で「ドッピオ」と呼ばれる2倍量のエスプレッソ
- シングルとは豆の量・抽出量・クレマで差が出る
- 味の濃さは同じでも飲みごたえと余韻が大きく変わる
- 多くのカフェではダブルが抽出の基準になっている
「ダブル」はイタリア語で「ドッピオ」と呼ばれる2倍量のエスプレッソ
「ドッピオ」とはイタリア語で「2倍」を意味する言葉で、シングル(ソロ)が7〜9gの豆で約25〜30mlを抽出するのに対し、ダブルは14〜18gの豆で約50〜60mlを抽出します。
くわえて、「量が2倍だから味も2倍濃い」と思われがちですが、粉と湯の比率は同じなので強さ自体はほぼ変わりません。
違いが出るのは、液量が増えたことで口に広がるコーヒーの余韻やボディ感の厚みです。
シングルとは豆の量・抽出量・クレマで差が出る
シングルとダブルを並べて飲み比べたとき、最初に気づくのはクレマの違いです。
さらに、ダブルは粉が多いぶん、表面に浮かぶクレマ(きめ細かい泡の層)が厚くなり、口当たりがなめらかに感じられます。
シングルのクレマは薄く消えやすいですが、ダブルでは数分経っても泡が残っていることがあります。
クレマにはコーヒーオイルや二酸化炭素が含まれており、香りを閉じ込める役割を果たしているのです。
つまりクレマが厚い=香りが長く楽しめる、ということになります。
味の濃さは同じでも飲みごたえと余韻が大きく変わる
「ダブルのほうが濃い」と思っている方は少なくないでしょう。
たとえば、粉と湯の比率が同じなので味の”濃さ”は同じですが、液量が増えることで舌に触れるコーヒー成分の総量が変わります。
シングルなら一口二口で飲み切れますが、ダブルは3〜4口かけてゆっくり味わえます。
温度が下がるにつれて甘みや酸味の変化を感じられるのも、ダブルならではの楽しみです。
多くのカフェではダブルが抽出の基準になっている
現代のカフェでは、ダブルショットを抽出の標準とする店舗が増えています。
そして、その理由はシンプルです。
ミルクを加えるカフェラテやカプチーノでは、シングルだとコーヒー感が薄くなりやすいため、ダブルを基準にしたほうが味の安定性が高まるのです。
スターバックスやブルーボトルなど大手チェーンでも、ラテ系ドリンクにはダブルショットが標準で入っています。
「なんとなくカフェのラテは家のより味がしっかりしている」と感じる方がいれば、それはダブルショットのおかげでしょう。
エスプレッソのダブルとシングルを数値で比較
感覚だけでなく数値でダブルとシングルの違いを把握しておくと、自宅での抽出やカフェでのオーダーに役立ちます。
主要な4項目を表にまとめたので確認していきましょう。
- 豆の量はシングル約7〜9gに対しダブルは約14〜18g
- 抽出量はシングル約25〜30mlに対しダブルは約50〜60ml
- カフェイン量はシングル約75mgに対しダブルは約150mg
- 抽出時間はどちらも約25〜30秒が目安
| 項目 | シングル(ソロ) | ダブル(ドッピオ) |
|---|---|---|
| 豆の量 | 約7〜9g | 約14〜18g |
| 抽出量 | 約25〜30ml | 約50〜60ml |
| カフェイン | 約75mg | 約150mg |
| 抽出時間 | 約25〜30秒 | 約25〜30秒 |
抽出時間がどちらも同じ25〜30秒なのがポイントです。
ダブルは粉の量が倍になるだけで、抽出にかける時間は変わりません。
豆の量はシングル約7〜9gに対しダブルは約14〜18g
エスプレッソに使う豆の量は抽出の基本中の基本です。
なお、シングルは約7〜9g、ダブルはその2倍にあたる約14〜18gが標準的な量になります。
イタリアの伝統的なバールではシングル7gが主流ですが、サードウェーブ系のカフェでは8〜9gに増やす傾向があります。
ダブルも同様に16〜18gを使うことが多くなっているのです。
使うバスケットのサイズに合わせて調整してください。
抽出量はシングル約25〜30mlに対しダブルは約50〜60ml
抽出量もシンプルに2倍で、シングルは約25〜30ml、ダブルは約50〜60mlが目安です。
ただし、最近のバリスタの間では容量よりも重量で管理する方法が主流になっています。
「粉1に対し液体2」のブリューレシオ1:2を基準にすると、18gの粉なら36gの液体を抽出するのが黄金比です。
このレシオを知っておくと、自宅での抽出がぐっとやりやすくなるでしょう。
カフェイン量はシングル約75mgに対しダブルは約150mg
カフェインも粉の量に比例して増えます。
さらに、スタバの栄養情報によると、1ショットあたり約75mgのカフェインが含まれており、ダブルなら約150mgです。
成人の1日あたりの摂取目安は400mg以下とされており、ダブルを2杯飲めば300mgで上限に近づきます(参考:食品安全委員会、EFSA)。
ダブル2杯(約300mg)にエナジードリンク1本を加えると、1日の目安量400mgを超えてしまう場合があります。
抽出時間はどちらも約25〜30秒が目安
ダブルだからといって抽出時間を長くする必要はありません。
たとえば、適正な抽出時間はシングルもダブルも約25〜30秒です。
25秒より早く落ちきってしまう場合は豆の挽き具合が粗すぎるサインです。
逆に30秒を超えると過抽出になり、えぐみや雑味が出てきます。
挽き目やタンピングを微調整して、この範囲に収まるようにするのがおいしく淹れるコツです。
スタバやカフェでエスプレッソのダブルを頼む方法と値段
カフェでダブルを頼みたいのに「メニューにないから頼みにくい」と感じたことはありませんか?
スタバでもドッピオは正規メニューとして注文できるため、オーダーのコツを確認しておきましょう。
- スタバでは「ドッピオ」と伝えればダブルショットが出てくる
- ショット追加(エキストラショット)とドッピオは頼み方が異なる
- カフェラテやカプチーノを濃いめにしたいときにもダブルが使える
- メニュー表に載っていない店舗もあるので知っておくと便利
スタバでは「ドッピオ」と伝えればダブルショットが出てくる
スタバでダブルショットを飲みたいときは、「ドッピオをください」と伝えるだけです。
そして、2025年までの通常店舗価格は455円(税込)で、シングル(ソロ)の415円に40円プラスするだけでオーダーできました。
2026年2月18日より一部商品の価格改定が行われているため、最新価格は店舗またはスタバ公式サイトで確認してください。
なおスタバの一部店舗では立地別価格が導入されており、リザーブ店舗などではさらに高くなるケースもあります。
デミタスカップで出てくるので、濃厚なエスプレッソをストレートで味わいたい方はぜひ試してみてください。
ショット追加(エキストラショット)とドッピオは頼み方が異なる
「エキストラショット」と「ドッピオ」は似ているようで別物です。
なお、エキストラショットは、既存のドリンクにシングル1杯分のエスプレッソを追加するカスタマイズメニューで、追加料金は55円(税込)です。
一方ドッピオは最初からダブルショットのエスプレッソを1杯として注文する独立メニューになります。
カフェラテを頼んで「エクストラショット追加」と言うのか、「ドッピオをストレートで」と頼むのかで内容が変わるため、目的に合わせて使い分けてください。
カフェラテやカプチーノを濃いめにしたいときにもダブルが使える
ミルク系ドリンクの味が薄いと感じたことがあるなら、ダブルショットを試してみてください。
くわえて、カフェラテにダブルを入れると、150〜200mlのミルクを注いでもコーヒーの風味がしっかり残ります。
スタバのおかわりではカスタマイズでショットを追加する方法が一般的ですが、最初からダブルショットベースのドリンクを用意しているカフェも増えています。
濃いめが好きな方は「ダブルで」とひと言添えるだけで好みに近づけられるのです。
メニュー表に載っていない店舗もあるので知っておくと便利
スタバ以外の個人経営カフェや小規模チェーンでは、メニュー表に「ドッピオ」の記載がないことがあります。
さらに、そんなときでも、「エスプレッソをダブルでお願いします」と伝えればほとんどの店で対応してもらえます。
バリスタにとってダブルショットは基本の抽出パターンなので、断られることはまずないでしょう。
遠慮せずに頼んでみてください。
エスプレッソのダブルとリストレット・ルンゴはどう違う?
ダブルと混同されやすいのが「リストレット」と「ルンゴ」です。
どちらもエスプレッソの抽出バリエーションですが、ダブルとは考え方がまったく異なるため、違いを整理しましょう。
- リストレットは同じ豆量で半分の湯量にした濃縮ショット
- ルンゴは同じ豆量で2倍の湯量にした長めの抽出
- 3種を並べると苦味・酸味・ボディ感がはっきり変わる
| 抽出名 | 豆の量 | 湯の量 | 味わいの特徴 |
|---|---|---|---|
| シングル | 7〜9g | 25〜30ml | 標準的なバランス |
| ダブル | 14〜18g | 50〜60ml | 飲みごたえと余韻が増す |
| リストレット | 7〜9g | 15〜20ml | 濃厚で甘みが際立つ |
| ルンゴ | 7〜9g | 50〜60ml | 軽めで苦みが出やすい |
リストレットは同じ豆量で半分の湯量にした濃縮ショット
リストレットはイタリア語で「制限された」を意味します。
たとえば、シングルと同じ7〜9gの豆を使い、抽出量を半分の約15〜20mlに絞ったショットです。
抽出時間が短いため苦みが出にくく、甘みやフルーティさが強調される傾向があります。
スタバではカスタマイズで「リストレットに変更」が可能で、ラテやカプチーノのまろやかさを引き立てたい方に人気です。
ダブルが「量を増やす」方向なら、リストレットは「量を絞って凝縮する」方向と覚えてください。
ルンゴは同じ豆量で2倍の湯量にした長めの抽出
ルンゴは、イタリア語で「長い」を意味する言葉です。
そして、シングルと同じ豆量のまま湯量を2倍(約50〜60ml)に増やし、長い時間をかけて抽出します。
湯量が多いぶん味は薄まりますが、そのかわり苦みやボディ感が強く出るのが特徴です。
「ドリップコーヒーに近いすっきり感がほしいけれど、エスプレッソマシンで淹れたい」という方にはルンゴが合っています。
ダブルとルンゴは最終的な液量が似ていますが、粉の量が違うため味わいはまったく別物です。
3種を並べると苦味・酸味・ボディ感がはっきり変わる
リストレット・シングル(ダブル)・ルンゴをカッピンググラスに並べて飲み比べると、同じ豆でもまるで違うコーヒーのように感じられます。
なお、リストレットは甘みと酸味が前に出て、ルンゴは苦みとスモーキーさが強調されます。
ダブルはそのどちらでもなく、シングルの味わいをスケールアップしたような厚みのあるバランスになるのです。
「豆の量か湯量か、どちらを変えるか」という発想を覚えておくと、注文の幅がぐんと広がります。
エスプレッソのダブルを活かしたカフェラテ・カプチーノの飲み方
ダブルショットの真価が発揮されるのは、ミルク系ドリンクとの組み合わせです。
シングルでは味がぼやけてしまう場面でも、ダブルならコーヒーの存在感が残るのです。
4つの飲み方を順に解説していきます。
- カフェラテはダブルで淹れるとミルクに負けないコーヒー感が出る
- カプチーノはダブルにすると泡と苦味の対比が際立つ
- チョコソースやシナモンとの相性もダブルのほうが合う
- お湯で割ればアメリカーノとしても楽しめる
カフェラテはダブルで淹れるとミルクに負けないコーヒー感が出る
自宅でカフェラテを作ると「なんだかコーヒーの味が薄い…」と感じたことがある方は多いはずです。
くわえて、ダブルショットをベースにすると、150〜200mlのミルクを注いでもコーヒーの味わいがしっかり残ります。
シングルベースのラテはミルクの甘みが主役になりやすいですが、ダブルならコーヒーのほろ苦さとミルクのまろやかさが対等にぶつかり合います。
編集部でも実際にシングルとダブルのラテを作り比べたところ、ダブルのほうが「カフェで飲むあの味」に近づきました。
カプチーノはダブルにすると泡と苦味の対比が際立つ
ふわふわのフォームミルクが魅力のカプチーノですが、泡に厚みがあるぶんコーヒーの味は埋もれがちになります。
さらに、ダブルショットで淹れると、泡の甘さとエスプレッソの苦味のコントラストがくっきりします。
一口飲んだときにまずミルクのやわらかさが広がり、そのあとからコーヒーの力強い味わいが追いかけてくる二段階の味わいこそカプチーノの醍醐味です。
ぜひ試してみてください。
チョコソースやシナモンとの相性もダブルのほうが合う
モカやフレーバーラテを自宅で作るとき、シングルショットだとチョコソースやシナモンに押されてしまいがちです。
たとえば、ダブルならコーヒーの存在感が強いため、トッピングとのバランスが取りやすくなるのです。
カフェモカ風のアレンジラテや、シナモンを振ったスパイシーカプチーノなど、ダブルベースのアレンジは無限に広がるのです。
カフェオレとカフェラテの違いが気になる方はあわせてチェックしてみてください。
チョコソースをかけるなら、ダブルが断然おすすめです。
シングルだと、チョコの甘さにコーヒー感が埋もれてしまいます。
お湯で割ればアメリカーノとしても楽しめる
エスプレッソ50〜60mlに、90〜120mlのお湯を注ぐだけでドリップコーヒーに近いすっきりしたアメリカーノが完成します。
そして、もともと「アメリカーノ」は、イタリアに駐留したアメリカ兵がエスプレッソの濃さに驚いてお湯で薄めたのが始まりとされています。
ダブルをベースにすると、お湯で割ってもコーヒーの味わいがぼやけにくく、しっかりした飲み口に仕上がるでしょう。
アイスで楽しむなら、氷を入れたグラスにダブルショットと冷水を注いでください。
自宅でエスプレッソのダブルを淹れる道具と手順
「ダブルショットを自宅でも淹れてみたい」と思ったら、まず必要なのは道具選びです。
必要な道具と手順を順番に確認していきましょう。
-
1
ダブルバスケット付きのエスプレッソマシンかマキネッタを用意する
-
2
グラインダーで豆を極細挽きにする
-
3
バスケットに18gの粉を詰めて水平に約9〜14kgでタンピングする
-
4
マシンにセットして25〜30秒で約36〜40g抽出する
ダブルバスケット付きエスプレッソマシンかマキネッタを選ぶ
自宅でダブルを淹れるには、ポルタフィルターに装着するダブルバスケット(2杯用バスケット)を備えたエスプレッソマシンが必要です。
なお、デロンギのデディカシリーズやブレビルのバンビーノなど、家庭用マシンの多くにはシングルとダブルの両方のバスケットが付属しています。
マシンがない場合はマキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)でも近い味わいが出せますが、抽出圧はエスプレッソマシンの9気圧に対し約1.5気圧と低いため、クレマは薄めになります。
予算に合わせて選んでみてください。
グラインダーで極細挽きにするとクレマが厚くなる
おいしいエスプレッソを淹れたいなら、豆の挽き具合にこだわってください。
くわえて、極細挽き(粒子径250μm前後)にすることで抽出時の抵抗が生まれ、クレマが厚く仕上がります。
プロペラ式のミルよりも、挽き目を細かく調整できる臼式(コニカル・フラット)のグラインダーがエスプレッソ向きです。
挽いた粉はできるだけすぐに使い切ってください。
時間が経つと酸化が進み、クレマが出にくくなったり味が落ちたりします。
保存はジップ付きの袋に入れて冷暗所に置くのが安心です。
18gの粉を詰めて25〜30秒で約36〜40g抽出する黄金比
ダブルショットのレシピはシンプルです。
さらに、粉18gをバスケットに詰め、25〜30秒で約36〜40gを抽出してください。
この比率は「ブリューレシオ1:2」と呼ばれ、多くのバリスタが支持する黄金比になります。
抽出量はキッチンスケールで計りながら行うと安定します。
はじめのうちは豆を変えるたびにレシオを微調整する作業が必要ですが、慣れると感覚で合わせられるようになるでしょう。
タンピングは水平に約9〜14kgで押し固める
タンピングとは、バスケットに詰めた粉を専用のタンパーで平らに押し固める作業です。
たとえば、水平に約9〜14kg(20〜30ポンド)の力で均一に押し固めると、湯の通り道が安定して均等な抽出ができます。
斜めにタンピングしたり力が足りなかったりすると、湯が偏って流れる「チャネリング」の原因になるので注意してください。
体重計の上でタンパーを押し、9〜14kgの感覚を体に覚えさせる練習法がおすすめです。
ダブルバスケットはチャネリングが起きにくく抽出が安定する
ダブルバスケットは粉の層に厚みがあるぶん、チャネリングが起きにくく抽出が安定します。
そして、シングルバスケットは粉の層が薄いぶん、少しのタンピングのムラで抽出がブレます。
初心者がエスプレッソを始めるなら、最初からダブルバスケットで練習するほうが成功体験を積みやすいでしょう。
エスプレッソのダブルが合うシーンとおすすめの豆
ダブルショットはどんなシーンに合うのか、そしてどんな豆を選ぶと味が引き立つのか。
シーン別の楽しみ方と相性の良い豆を4つ取り上げて解説します。
- 仕事前や勉強前の朝はダブルでしっかり目覚められる
- 深煎りのブラジルやマンデリンはダブルと相性が良い
- 浅煎りのフルーティな豆なら苦手な人でも飲みやすい
- 食後に砂糖を入れて飲むイタリア式もおすすめ
仕事前や勉強前の朝はダブルでしっかり目覚められる
ダブルショットのカフェイン量は約150mgで、シングルの2倍です。
なお、朝の眠気をしっかり払いたいときや、集中力が必要な作業の前にはぴったりです。
ただし空腹のまま飲むと胃への負担が増えるため、軽い食事と一緒に摂るようにしてください。
パンやヨーグルトを先に食べてからダブルを飲むと、カフェインの吸収がゆるやかになり胃にもやさしくなります。
深煎りのブラジルやマンデリンはダブルと相性が良い
ダブルショットの力強い味わいには、深煎りの豆がマッチします。
くわえて、ブラジル産のサントスやマンデリンは苦みとコクが豊かで、ダブルで淹れるとチョコレートのような甘い余韻が広がります。
深煎りは焙煎の過程で酸味が抑えられるため、エスプレッソ特有のどっしりしたボディ感を楽しみたい方に向いています。
ミルクとの相性も良く、カフェラテにしても味が負けません。
浅煎りのフルーティな豆なら苦手な人でも飲みやすい
「エスプレッソは苦くて飲めない」という方にこそ試してほしいのが浅煎りの豆です。
さらに、エチオピアやケニアはベリーや柑橘を思わせるフルーティな酸味が特徴で、ダブルでもまろやかに飲めるのが嬉しいところです。
サードウェーブ系のカフェではダブルショットに浅煎り豆を使い、明るい酸味とジューシーさを引き出すスタイルが広まっています。
「苦いだけ」というイメージを覆す一杯に出会えるはずです。
食後に砂糖を入れて飲むイタリア式もおすすめ
イタリアではエスプレッソに砂糖をたっぷり加えて2〜3口で飲み干すのが定番です。
たとえば、食後にダブルショットを頼み、スプーン1〜2杯の砂糖を加えて軽くかき混ぜ、温かいうちに飲み切るのがイタリア流になります。
飲み干したあとカップの底に沈んだ砂糖をスプーンですくって口に入れるのも、本場ならではの習慣になります。
甘苦い余韻がデザート感覚で楽しめるため、食事の締めくくりとして試してみてください。
編集部がエスプレッソのダブルとシングルを飲み比べた結果
実際にシングルとダブルを並べて飲み比べてみないと、違いを実感するのは難しいものです。
そこで編集部のスタッフ3名でテイスティングを行い、率直な感想を記録してみました。
ここから3つのポイントに分けてお伝えしていきます。
- シングルは軽やかであっさり、ダブルは余韻が長く深い
- カフェラテに入れるとダブルのほうがコーヒー感が消えにくい
- 砂糖を加えたときの甘苦いバランスはダブルのほうが好みだった
シングルは軽やかであっさり、ダブルは余韻が長く深い
使用した豆はブラジル・サントスの中深煎りで、デロンギのセミオートマシンで抽出しました。
そして、シングルは口に含んだ瞬間の苦みがすっと引いて後味がクリアだったのに対し、ダブルはナッツのような甘い余韻が5〜6秒ほど口に残りました。
3名とも「ダブルのほうに飲みごたえを感じる」と答えたのが印象的です。
シングルは「軽やかで飲みやすい」という評価でしたが、ダブルには「もう一口飲みたくなる深さ」があると全員が口を揃えたのです。
カフェラテに入れるとダブルのほうがコーヒー感が消えにくい
続けてシングルとダブルそれぞれにスチームミルク150mlを加え、カフェラテを作りました。
なお、シングルベースはミルクの甘さが主役で「ほぼミルクの味」と感じる一方、ダブルベースは最後までコーヒーのほろ苦さを感じられたのです。
ラテアートを描いたあとにかき混ぜてもダブルのほうはコーヒー感が薄まりにくく、自宅でカフェラテを作るならダブルベース一択だと実感できるでしょう。
砂糖を加えたときの甘苦いバランスはダブルのほうが好みだった
もう一つの比較として、シングルとダブルそれぞれにグラニュー糖を小さじ1杯加えて飲み比べました。
くわえて、シングルは砂糖の甘さに押されてコーヒーの味がぼやけてしまいましたが、ダブルは苦みと甘みの拮抗する絶妙なバランスに仕上がったのです。
スタッフの1人は「ダブル+砂糖はデザートのような満足感がある」とコメントしていました。
イタリア式の「砂糖たっぷりエスプレッソ」が本場で愛され続けている理由を、身をもって実感できる体験です。
エスプレッソのダブルに関するよくある質問
エスプレッソのダブルについて、読者から寄せられることの多い疑問にお答えします。
気になる項目からチェックしてみてください。
エスプレッソのダブルとトリプルの違いは何ですか?
ダブルが2ショット分なのに対し、トリプルは3ショット分のエスプレッソを1杯で抽出したものです。
さらに、豆の量は約21〜27g、抽出量は約75〜90mlが目安となります。
カフェイン量(約225mg)がかなり多くなるため、頻繁に飲むのは控えておくのが無難です。
エスプレッソのダブルは1日何杯まで飲めますか?
健康な成人のカフェイン摂取目安は1日400mg以下(カナダ保健省・EFSA)とされています。
たとえば、ダブル1杯あたり約150mgなので、1日2杯までが安全圏でしょう。
紅茶やチョコレートなど他のカフェイン源も加味して、合計400mgを超えないよう調整してください。
ドッピオとツーショットは同じ意味ですか?
ほぼ同じ意味として使われていますが、ニュアンスは少し異なるのです。
そして、「ドッピオ」はイタリア語で2倍を意味し、エスプレッソ単体として2ショット分を抽出したものを指します。
「ツーショット」はカフェラテなどにエスプレッソを2杯分入れることを指す場合が多く、文脈に応じて使い分けてください。
エスプレッソのダブルにおすすめの豆はありますか?
深煎りのブラジル・サントスやマンデリンは、ダブルの力強い味わいと相性の良い定番です。
なお、逆に、フルーティな酸味が好みの方にはエチオピアやケニアの浅煎り〜中煎りがおすすめです。
焙煎後2〜3週間以内の新鮮な豆を使うと、クレマが厚くなり香りも豊かに仕上がります。
イタリアではダブルを注文する人が少ないのは本当ですか?
はい、本当です。
くわえて、イタリアのバールではシングルショット(ソロ)が標準で、ダブルを頼む人はそれほど多くありません。
イタリア人はエスプレッソを1日に何度も短時間で飲む習慣があるため、1杯の量が多いダブルは逆になじみにくいのです。
ダブルは北米やオーストラリアのカフェ文化で広まった注文スタイルといってよいでしょう。
エスプレッソのダブルはドリップコーヒーよりカフェインが多いですか?
1杯あたりで比べると、ドリップコーヒー(約150ml・カフェイン約95mg)よりダブル(約60ml・カフェイン約150mg)のほうが多いです。
さらに、ただし飲む量が大きく異なるため、単純な比較がしにくい面もあります。
100mlあたりのカフェイン濃度ではエスプレッソのほうがずっと高いですが、通常1杯に飲む量が少ないぶん合計摂取量は抑えやすくなっています。
【まとめ】エスプレッソのダブルは「もう一段深い味わい」を楽しむ飲み方
- ダブル(ドッピオ)はシングルの2倍の豆を使い、味の濃さは同じで飲みごたえが増す
- スタバでは「ドッピオ」と伝えるだけで手軽にオーダーできる
- リストレットは湯量を絞って凝縮、ルンゴは湯量を増やして軽めに抽出する
- 18gの粉を25〜30秒で36〜40g抽出するのが黄金比
- カフェラテやアメリカーノのベースにするとコーヒー感が際立つ
- 深煎りなら力強い味わい、浅煎りならフルーティな酸味が楽しめる
ダブルショットは、シングルでは物足りないと感じたときの一歩先の選択肢です。
カフェで「ドッピオ」とひと言添えるだけで、いつもより深い味の世界が広がります。
自宅で淹れる場合も、ダブルバスケットと18gの粉さえあれば挑戦できるのです。
ぜひ次のコーヒータイムに、シングルからダブルに切り替えてみてください。
いつもの一杯が、もう一段おいしくなるはずです。
