いつも同じコーヒーを買ってしまうけれど、本当はもっと自分に合う味があるのでは?と悩んでいる方へ。
スーパーや専門店に行くとコーヒーの種類が多すぎて、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いはずです。
酸味や苦味の強さ、フルーティーな香りや重厚なコクなど、豆によって味の傾向はまったく異なります。
この記事では、自宅で複数の種類を並べて味を比較し、自分の本当の好みを見つける手順を解説します。
初心者でも失敗しないセットの選び方や、より深く違いを味わうための淹れ方のコツをご案内しましょう。
コーヒーの飲み比べとは?自分好みの味を見つける楽しさ
毎日コーヒーを淹れていても、同じ銘柄ばかりだと自分の好みが固定されてしまいがちです。
お店に行けばたくさんの豆が並んでおり、新商品を前に選ぶだけでもワクワクするはず。
複数の種類を並べて味を比較することで、漠然と「おいしい」と感じていた理由が言葉にできるようになります。
- 自分の味の好みがはっきりとわかる
- 豆を購入するときの失敗が減る
用語解説
コーヒーの飲み比べ:種類の異なるコーヒー豆を同じ条件で抽出し、味や香りの違いを比較評価すること。
自分の好みを明確にする上で非常に優れたアプローチとなります。
カッピング:専用のスプーンでお湯に浸したコーヒーの上澄みをすする、プロ向けの客観的な品質評価手法。
ここでは、自分好みの味を探求するメリットについて順番に解説します。
同じ豆を飲み続けるより「違い」を知ることで好みが明確になる
まずは複数種類の豆を並べて同時に抽出し、順番に味を確かめてみてください。
別の豆と交互に飲むだけで、酸味や苦味の強さがいつもよりはっきりとわかるはずです。
「酸味が苦手」と思っていた人が、実はフルーティーな浅煎りを好んでいたとも気づけます。
味の違いを体感することが、自分の真の好みを引き出してくれることでしょう。
飲み比べセットやお試しセットなら初心者でも手軽に始められる
これから比較を始めたい方には、ネット通販のお試しセットがとてもおすすめです。
専門店で100gずつ数種類買うよりも、送料無料で50gから入ったセットを利用するほうがコストを抑えられますよね。
各ショップが自信を持って送り出すブレンドなどがパックになっているため、どれを買うべきか悩む手間もかかりません。
届いたその日からすぐに、本格的なテイスティングのワークショップを自宅で開催できます。
休日のカフェタイムに家族や友人と一緒にシェアして、感想を言い合うのも楽しい過ごし方です。
コーヒー飲み比べを100倍楽しむ7つのコツ
ただ何となく飲むだけでは、それぞれの豆の個性を十二分に把握できません。
きちんとした手順や着眼点を持つだけで、得られる発見の量はガラリと変化します。
- 産地で比べる
- 焙煎度合いで比べる
- 精製方法で比べる
- 水質(硬水・軟水)を変えてみる
- スイーツとのペアリングを試す
- 抽出器具で比べる
- 抽出条件を揃える
ここでは、味の違いを正確に比較し、より深く味わうための7つのポイントを解説します。
産地の違いを比べる(南米ブラジルやアフリカのエチオピア等)
あなたのお気に入りの産地を見つけませんか?国や地域ごとの個性を知るために、代表的な産地のストレート豆を用意して比較する方法も有効でしょう。
ブレンドされていない「シングルオリジン」の豆を選ぶと、その土地ならではの個性をダイレクトに感じられます。
たとえば南米のブラジルは苦味と甘みのバランスが良く、コロンビアはマイルドな口当たりと甘みが特徴です。
一方、アフリカのエチオピアは華やかな香りを持ちます。
産地ごとの特徴を知っておくと、次に新しい豆を買うときの大きな判断基準となります。
焙煎度合いの違いを比べる(浅煎りと深煎りで変化する苦味と酸味)
焙煎度合いで味がどう変わるかご存じですか?産地が同じであっても、焙煎度合いの変化によって味は驚くほどガラリと変わります。
浅煎りは、豆本来の果実のような酸味が前面に出るのが特徴です。
同じ銘柄の焙煎違いを取り寄せて比較してみると、自分がどのようなローストを求めているのか理解できるはず。
そして深煎りでは、どっしりとした苦味とコクが引き出される仕組みです。
中煎りになると、両者のちょうど中間の甘みとバランスに整います。
精製方法(ウォッシュドとナチュラル)の違いで独自の発酵香を比較する
コーヒーチェリーから種を取り出す「精製プロセス」が何か、ご存知でしょうか?これも味わいを決定づける重要な要素です。
水洗いするウォッシュド製法は、すっきりとクリーンな味わいに仕上がる傾向があります。
一方で果肉をつけたまま乾燥させるナチュラル製法は、独特の発酵したような甘い香りが生まれます。
同じ生産国のエチオピアでも、精製方法が違うだけでまるで別のフルーツのような違いを感じるでしょう。
抽出に使う水質(硬水と軟水)を変えて風味の変化を比べる
ヨーロッパの硬水と日本の軟水で、コーヒーの味がどう変わるか想像できますか?コーヒーの約98%は水分であるため、お湯に使う水のミネラル含有量(硬度)が仕上がりを大きく左右します。
日本の水道水や国産ミネラルウォーターに多い「軟水」は、コーヒー豆が持つ本来の繊細な酸味やフルーティーな香りをそのまま引き出しやすいのが特徴です。
一方で、厚労省の「 水道対策 」の基準を満たす水を選ぶと味が変わります。
「いつもと違う味にしたい」と感じたときは、あえて硬水のミネラルウォーターを買ってきて抽出し、水道水(軟水)で淹れたものと比較するのもとても奥深くて面白い楽しみ方です。
コーヒーの産地に合ったスイーツとのペアリング(相性)を試す
テイスティングに慣れてきたら、それぞれのコーヒーの個性に寄り添うスイーツを用意して比べる「フードペアリング」にも挑戦してみましょう。
例えば、ベリーや柑橘のような華やかな酸味を持つエチオピア産の浅煎りには、同じく酸味のあるフルーツタルトやレモンケーキなどの甘さ控えめなスイーツが驚くほどよく合います。
反対に、大地を思わせる重厚なコクと強い苦味を持つインドネシア産の深煎り(マンデリンなど)には、ダークチョコレートケーキやバターをたっぷり使った濃厚な焼き菓子がベストマッチします。
コーヒー単体で飲んだときとは違う、スイーツが合わさって生まれる「第三の風味」を見つけることも、飲み比べのだいご味の一つですね。
抽出器具(フレンチプレスとペーパードリップ)を変えて同じ豆を淹れる
ペーパードリップとフレンチプレスで、全く同じ豆なのになぜ味が違うのでしょうか?豆の種類は同じまま、淹れるプロセスだけを変えてみるのも新しい発見があるアプローチです。
紙でろ過するペーパードリップは、余分な油分が吸着されてクリアな飲み口になります。
対して金属フィルターのフレンチプレスは、コーヒーオイルがそのまま抽出されてトロッとした質感に変わるのです。
「すっきり感」か「重厚な質感」のどちらを重視するか、器具同士を比較するとご自身の好みをはっきりと実感できます。
抽出条件(お湯の温度や粉の量)を完全に統一して正確に比較する
おいしいコーヒーの淹れ方にもあるように、お湯の温度や粉の量を同じにしないと味がブレてしまいます。
味の違いが豆本来の個性から来るものだと断定するため、ドリップ条件を完全に揃えることが必須です。
できれば同じドリッパーとサーバーを並べ、同時に同じ手順でお湯を注ぐのが理想的ですね。
お湯の温度が高い(90℃以上)と苦味が出やすく、低い(80℃台)と酸味が際立つケースが見受けられます。
比較する際は必ず温度計で計測しましょう。
条件を一定に保つからこそ、豆それぞれのキャラクターをプロのように正確に評価できるでしょう。
編集部が実際に自家焙煎コーヒー3種類を飲み比べた感想
全日本コーヒー協会などが提唱する基本的なテイスティング手法に則り、実際に編集部で自家焙煎店から取り寄せた特徴の異なる3種類の豆を並べてテイスティングを行いました。
- 浅煎りの特徴
- 中煎りの特徴
- 深煎りの特徴
準備編:同じドリッパーとサーバーを3セット用意し、豆を中細挽きにします。
抽出編:90℃のお湯で、3分間かけて3つのコーヒーを同時にハンドドリップします。
実食編:香りを嗅いだあと、順番に少しずつ口に含んで味の違いをメモしましょう。
抽出時はタイマーとスケールを用意し、90℃のお湯で3分間かけて丁寧にハンドドリップしています。
| 焙煎度合い | 産地 | 第一印象 |
|---|---|---|
| 浅煎り | エチオピア | 花のような香り、フルーティーな酸味 |
| 中煎り | ブラジル | 酸味と苦味の調和、ナッツの風味 |
| 深煎り | インドネシア | 重厚なコク、ガツンとくる苦味 |
それぞれの焙煎度合いから作られる味わいの違いについて、率直な感想を解説します。
浅煎り(エチオピア)はフルーティーな酸味が際立つ結果に
まるでフルーツティーのような甘く華やかな香りが、お湯を注いだ瞬間から部屋中に広がりました。
口に含むと舌の横に心地よい酸味が広がり、苦味はほとんど感じられません。
「コーヒー特有の苦いのが苦手」という方でも、紅茶感覚ですっきりと飲み干せる軽やかさがあります。
中煎り(ブラジル)は毎日飲みたくなるバランスの良さ
ひとくち飲むとマイルドな風味が広がり、とても飲みやすい印象を受けました。
酸味と苦味のどちらかが突出しているわけではなく、ちょうど良いバランスでまとまっているのが魅力でしょう。
クセがないため何杯飲んでも飲み疲れせず、どんな食事にも合わせやすいのが嬉しいポイントです。
戸棚に常備しておきたい、安心感のある味わいですね。
深煎り(インドネシア)はガツンとくるコクと苦味で満足感が高い
ガツンとくる苦味が好きな方はいらっしゃいますか?最後の一杯からは、どっしりとしたボディ感とパンチのある強い苦味が口の中に広がりました。
浅煎りのエチオピアとは対照的で、長く残る深い余韻が印象的。
ミルクを入れてカフェオレにしてもコーヒーの味が負けないため、濃厚なラテ派の方には、うってつけの選択肢になります。
初心者が失敗しないコーヒー飲み比べセットの選び方
現在、多くの焙煎店からさまざまな種類のセットが販売されています。
「いざ自分もやってみよう」と思っても、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
- お試しセットの選び方
- 鮮度の高い豆の探し方
- 自分の抽出環境との相性
- ギフトの選び方
まずは、少量ずつ安価に試せるものを選び、新鮮な状態で早めに飲み切ることが大切です。
初めての焙煎店でいきなり500gなどの大容量を買ってしまうと、万が一好みに合わなかった場合に飲み切るのが苦痛に感じるリスクが高まります。
ここでは、初めて商品を購入する際にチェックしておきたい具体的な選び方のコツを解説します。
最初は送料無料の「お試しセット」で複数種類が入ったものを選ぶ
もし「好みの味がわからない」と迷っているなら、お試しセットからスタートしてみませんか?初めてお店を利用するときは、送料無料で1,000円〜2,000円程度のお試しセットからスタートするのが無難です。
いきなり同じ豆を大容量で買ってしまうと、万が一好みに合わなかったときに飲み切るのが苦痛になってしまいます。
たとえば、3〜4種類が50g~100gずつ小分けに入っているパッケージなら、失敗を恐れずに多彩な風味が体感できますね。
まずは手軽な価格帯で、自分の舌に合うお店の傾向を探ってみてください。
鮮度にこだわるなら「注文後焙煎(自家焙煎)」のショップを探す
「新鮮なコーヒー」とは、具体的にいつ焙煎されたものでしょうか?
豊かなフレーバーを味わうために、注文を受けてから焙煎してくれるお店を選びましょう。
豆は焙煎した直後から酸化が始まります。
時間が経過するほどに香りが抜け落ちて、いやな酸味が出てきます。
焙煎されたコーヒー豆は、生鮮食品と同じです。
新鮮なうちに飲み切ることで、本来の豊かな香りを楽しめるでしょう。
別の記事コーヒー豆の保存方法で触れているように、鮮度は味わいに直結します。
焙煎直後よりも、3日〜1週間ほど「エイジング」させた方が味が落ち着いて甘みが出やすくなります。
飲み比べるときは焙煎日も揃えるとさらに完璧です。
ドリップバッグか豆(粉)か?自分の抽出環境に合わせて選ぶ
自宅に粉砕用のミルや抽出器具がない場合は、お湯を注ぐだけで完成するドリップバッグが向いています。
特に、器具を揃えるためにお金をかけなくても、マグカップ一つですぐに本格的な味を楽しめるのが魅力です。
一方、ご自身でグラインダーを持っているなら、「豆のまま」で購入する方が香りの持ちは良くなりますよ。
ライフスタイルに合わせて、ご自身の抽出環境に合うものを選ぶと良いでしょう。
飲み比べセットのギフトは相手の抽出環境に合わせるのが基本
大切な方へコーヒーの贈り物をする際は、相手の抽出環境に合った形態を選ぶことが基本となります。
ミルやドリッパーを持っていない方に豆のまま贈っても、すぐに楽しんでもらえません。
迷ったときはお湯を注ぐだけで飲めるドリップバッグタイプを選べば、以下の理由で喜ばれやすいです。
- 専用の器具が一切不要
- いつでも新鮮な香りを楽しめる
- 持ち運びが簡単
また、パッケージのデザインや個包装の丁寧さもギフト選びでは見逃せないチェック項目です。
賞味期限が短い自家焙煎品の場合は、相手がすぐに受け取れるかどうかも事前に確認しておくと安心ですね。
コーヒーの飲み比べに関するよくある質問
いろいろな種類を同時に試そうとすると、順番や保管方法について疑問が湧いてくるものです。
1日あたりのカフェイン摂取量は健康な成人で400mg(コーヒー約3〜4杯分)が目安とされています。
一度に大量に飲むのは控えましょう。
ここでは、初心者がつまずきやすい点について順番に解説します。
飲み比べる順番の決め方はありますか?
味わいを正確に評価するため、あっさりした銘柄から重厚な銘柄へという順番で飲むのが基本ルールとなっています。
飲みきれなかった豆の保存方法は?
数週間以内に飲み切るなら、密閉容器に入れて冷暗所で常温保存し、長期間なら小分けにして冷凍庫へ入れるのがおすすめですよ。
スーパーの市販品と専門店の豆は何が違うのでしょうか?
もっとも明確な違いは、鮮度と味の個性にあり、専門店ならではの豆を比較したときに大きな感動を味わえる点です。
「カッピング」と普通の飲み比べは何が違いますか?
カッピングは、中挽きの粉にお湯を直接注ぎ4分後にスプーンですくう品質評価用の手法です。
自宅ではドリッパー等で手軽に淹れるため、気負わず毎日楽しめる点が違います。
【まとめ】コーヒーの飲み比べで自宅のカフェタイムをもっと豊かにしよう
今まで何気なく飲んでいたコーヒーも、いくつか並べて違いを探るだけで立派な趣味へと変わります。
自分の好きな系統がはっきりすれば、次に買うべき豆の傾向もわかりやすくなり、無駄な出費も減るはずです。
- 酸味や苦味の傾向がはっきりわかる
- 焙煎度合いや精製方法の違いが実感できる
- お得なお試しセットからすぐに始められる
毎朝のルーティンが、新しい発見たっぷりの特別な時間に変わる喜びをぜひ味わってみましょう。
まずは送料無料のお試しセットから、気負わずにいくつか種類を取り寄せてスタートしてみてください。

