マキネッタの使い方は難しくない?初心者でも失敗しない淹れ方とおいしいコツ

マキネッタの使い方は難しくない?初心者でも失敗しない淹れ方とおいしいコツ
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マキネッタを買ってみたものの、「使い方がよくわからない」「なんだかおいしく淹れられない…」と感じていませんか?

マキネッタの操作はとてもシンプルで、コツさえ押さえれば自宅のキッチンやアウトドア先でも、お店のような濃厚なコーヒーを楽しめます。

この記事では、マキネッタの基本的な仕組みから実際の手順、おいしく淹れるコツ、お手入れ方法、トラブル対策までをまとめました。

初めてマキネッタに触れる方でもすぐに試せるよう、ステップ形式でわかりやすくお伝えしていきます。

この記事でわかること
  • 約1.5気圧の蒸気で抽出する直火式器具で、エスプレッソより穏やかな「モカコーヒー」が淹れられる
  • 水を安全弁の下まで入れ、粉はすりきり一杯、弱火で加熱するのが基本の流れ
  • 軟水と中細挽きの深煎り豆を選ぶと、雑味のないまろやかな味に仕上がる
  • 焙煎3日以内の豆をやや細挽きにし弱火で抽出すると薄い泡の層ができる
  • 使用後は洗剤を使わず水洗いし、分解して乾燥させてから保管する
目次

マキネッタとは?使い方の前に知っておきたい基本知識

マキネッタは、直火でコーヒーを抽出するイタリア発祥の器具です。

ここではまず、マキネッタの歴史・構造・エスプレッソとの違いを確認しておきましょう。

この項目のポイント
  • 1933年にビアレッティが発明し、イタリア全土に広まった「モ
  • エスプレッソマシンとの違いは抽出にかかる圧力にある
  • ボイラー・バスケット・サーバーの3パーツで構成されている
  • ドリップより濃くエスプレッソより飲みやすい「モカコーヒー」が

1933年にビアレッティが発明し、イタリア全土に広まった「モカポット」

マキネッタは1933年にアルフォンソ・ビアレッティが発明した直火式のコーヒー器具です。

当時はバール(喫茶店)でしか飲めなかったエスプレッソに近い濃厚なコーヒーを、家庭のキッチンで手軽に淹れられるようにした画期的な発明でした。

イタリアでは「一家に一台」と言われるほど普及し、ニューヨーク近代美術館に永久展示品として選ばれたこともあります。

ビアレッティの公式サイトでは、さまざまなモデルを取り扱っています。

コラム

「モカポット」という呼び名はイエメンのコーヒー産地「モカ」に由来しています。
コーヒー豆の品種名ではなく、地名が語源です。

エスプレッソマシンとの違いは抽出にかかる圧力にある

家庭用エスプレッソマシンが約9気圧で抽出するのに対し、マキネッタは約1.5〜2気圧で抽出する仕組みです。

項目 マキネッタ エスプレッソマシン
抽出圧力 約1.5〜2気圧 約9気圧
クレマ ほぼ出ない しっかり出る
価格帯 4,000〜7,000円 5万〜15万円
手軽さ コンロがあればOK 電源が必要

圧力がエスプレッソマシンの約5分の1しかないため、厳密にはエスプレッソではなく「モカコーヒー」と呼ばれる別の飲み物になります。

ボイラー・バスケット・サーバーの3パーツで構成されている

マキネッタは、「ボイラー(下部タンク)」「バスケット(フィルター)」「サーバー(上部ポット)」の3パーツだけで構成されています。

  1. ボイラー:水を入れるタンク。加熱すると蒸気圧が発生する
  2. バスケット:コーヒー粉を入れるフィルター部分
  3. サーバー:抽出されたコーヒーがたまる上部のポット

電気は使わず、パーツも少ないため壊れにくく手入れも簡単です。

ドリップより濃くエスプレッソより飲みやすい「モカコーヒー」が淹れられる

マキネッタで淹れたコーヒーは「モカコーヒー」と呼ばれ、ドリップの約2倍の濃さがありながら、エスプレッソほど強烈な苦みはありません。

コーヒーの微粉を完全に防ぐことはできませんが、金属フィルターを通すためコーヒーオイルがそのまま抽出され、ペーパードリップにはない、まろやかなコク(ボディ)と豊かなアロマが楽しめます。

抽出効率が高いため、成分がしっかり出るのが特徴です。

そのまま飲むのはもちろん、ミルクやお湯で割ってアレンジするのにも向いています。

マキネッタの使い方に必要な道具をそろえよう

マキネッタの抽出には、最低限の道具選びが大切です。

マキネッタ本体のほかに、コーヒー豆やいくつかの小物があると抽出がスムーズになります。

揃えるべき道具を解説します。

この項目のポイント
  • 自分に合ったマキネッタのサイズ選び
  • マキネッタに適したコーヒー豆
  • 揃えておきたい便利な小物

マキネッタ本体はサイズ選びで1杯の濃さが決まる

マキネッタの「1カップ」はデミタスカップ1杯分(約40〜60ml)を指します。

マキネッタはそのサイズに合った量の水と粉を満タンにして使うのが基本です

3カップ用で1カップ分だけ淹れると味が安定しにくくなるので注意してください。

サイズ 抽出量の目安 向いている人
1カップ 約50ml エスプレッソ感覚で飲みたい人
2カップ 約100ml アメリカーノ1杯分がほしい人
3カップ 約150ml 2人分をまとめて淹れたい人
6カップ 約300ml 家族や来客用
📝 補足

初めての1台なら2〜3カップ用がぴったりです。
1人分をアメリカーノやラテにアレンジするのにちょうど良い量が抽出できます。

コーヒー豆は深煎りで焙煎日が新しいものを選ぶ

マキネッタには深煎り(フレンチローストやイタリアンロースト)で、焙煎日から2週間以内の新鮮な豆が合います。

浅煎りだと酸味が際立ちすぎるため、マキネッタ特有のコクのある味わいが出にくい傾向です。

スーパーで買う場合は、パッケージに焙煎日が書いてあるもの、またはコーヒー専門店で焙煎したてのものを選んでみましょう。

五徳・コーヒーミル・ケトルなどがあると便利な小物一覧

アイテム 役割 必要度
ミニ五徳(サポートリング) ガスコンロの上でマキネッタを安定させる ★★★
コーヒーミル 自宅で豆を挽くと鮮度が段違い ★★★
ケトル ボイラーへの注水がしやすくなる ★★☆
キッチンスケール 粉の量を正確に計る ★★☆
注意

ガスコンロの五徳からマキネッタがずれ落ちると火傷や故障の原因になります。
小型サイズを使う場合はミニ五徳を用意してください。

補足:抽出効率とチャネリングを解説

マキネッタで美味しいコーヒー(アロマやボディが豊かな状態)を作るには、シルバースキン(豆の薄皮)の少ない新鮮な豆を使うのがコツです。

また、粉を詰める際(ドーシング)は表面を平らにする(レベリング)にとどめ、ぎゅうぎゅうに押し固めないでください。

押し固めるとお湯の通り道が極端に偏る「チャネリング」が起き、過抽出や未抽出の原因になります。

安定した抽出効率と理想的なブリューレシオを保つため、粉の量は常にすりきり一杯を守ってください。

マキネッタの使い方を手順どおりにやってみよう全7ステップ

マキネッタは火加減と抽出タイミングが味を決めるポイントになります。

マキネッタの操作はとてもシンプルです。

以下の7ステップを順番に進めれば、初めてでも失敗しにくいので安心してください。

手順を解説します。

この項目のポイント
  • ステップ1 ボイラーに安全弁の下まで水を注ぐ
  • ステップ2 バスケットに細挽きから中細挽きのコーヒー粉をセッ
  • ステップ3 バスケットの粉は押し固めず平らに均す
  • ステップ4 バスケット周りの粉を払ってからサーバーをしっかり
  • ステップ5 弱火から中弱火でじっくり加熱する
  • ステップ6 「コポコポ」から「シュー」に音が変わったら火を止
  • ステップ7 サーバーに抽出が終わったらすぐカップに注いで完成

ステップ1:ボイラーに安全弁の下まで水を注ぐ

ここでのポイントは安全弁の位置です。

ボイラー内部にある安全弁(小さな突起)のすぐ下のラインまで水を注ぎます。

水を多く入れすぎると安全弁をふさいでしまい、圧力の逃げ場がなくなって危険です。

逆に少なすぎると、コーヒー粉に対する水の量が足りず味が薄くなります。

ステップ2:バスケットに細挽きから中細挽きのコーヒー粉をセットする

バスケットの縁まで粉をすりきり一杯に入れてください。

たとえば、ティースプーンで少しずつ入れると均一に盛れます。

挽き目の目安は「グラニュー糖と上白糖の中間」くらいの中細挽きです。

エスプレッソ用の極細挽きは目詰まりの原因になるため避けてください。

ステップ3:バスケットの粉は押し固めず平らに均す

エスプレッソマシンのようにタンピング(押し固め)をしてはいけません。

マキネッタの蒸気圧(約1.5気圧)ではタンピングされた粉を押し通せず、コーヒーが上がってこなくなります。

指やスプーンの背で粉の表面をサッと平らにするだけで十分です。

たとえるなら、砂場で砂を均すようなイメージです。

ステップ4:バスケット周りの粉を払ってからサーバーをしっかり締める

バスケットの縁やネジ山に粉が残っていると、隙間から蒸気が漏れて吹きこぼれの原因になります。

指で軽く払い落としてから、サーバー(上部)をボイラー(下部)にしっかりとねじ込んでください。

ステップ5:弱火から中弱火でじっくり加熱する

火力は弱火から中弱火が基本です

マキネッタの底面からはみ出さない程度の火加減にしてください。

強火にすると抽出が速すぎて雑味が出るうえ、プラスチック製のハンドルが溶けたり変形したりする原因にもなります。

慣れてきたら「中弱火のなかでもさらに弱め」を試すと、味がまろやかに変化するのを実感できます。

ステップ6:「コポコポ」から「シュー」に音が変わったら火を止める

加熱を続けると「コポコポ…」という特徴的な音が聞こえてきます。

これが、コーヒーがサーバーに上がっている合図です。

やがて「シュー」という蒸気音に変わったら、それが抽出完了のサインなので、すぐに火を止めてください。

放置すると残った蒸気でコーヒーが焦げ、苦みやえぐみが強くなります。

ステップ7:サーバーに抽出が終わったらすぐカップに注いで完成

火を止めたらすぐにカップに注ぎましょう。

マキネッタの中に入れたままにしておくと、余熱で抽出が続いてしまい雑味が増す原因になります。

マキネッタの使い方でおいしさが変わる6つのコツ

手順通りに淹れるだけでも十分おいしいのですが、以下の6つのコツを意識すると味がさらに良くなります。

コツを解説します。

この項目のポイント
  • 水は軟水を使うと豆本来の風味が引き出しやすい
  • 編集部で3種類の挽き目を試した結果、中細挽きがベストだった
  • 粉をバスケットに入れるとき「トントン」叩くのはNG
  • お湯ではなく常温の水から始めると雑味が出にくい
  • 火が強すぎるとハンドルが溶けたり焦げ臭が出たりする
  • 焙煎した豆は密閉容器に入れて冷暗所で保存する

水は軟水を使うと豆本来の風味が引き出しやすい

日本の水道水は軟水が多いのでそのまま使えますが、カルキ臭が気になる場合は浄水器を通すか、市販の軟水ミネラルウォーターを選んでみましょう。

硬水だとミネラル分がコーヒーの風味を打ち消し、苦みやえぐみが出やすくなる点には注意が必要です。

編集部で3種類の挽き目を試した結果、中細挽きがベストだった

うちカフェマイスター編集部で、「細挽き」「中細挽き」「中挽き」の3パターンを同じ豆・同じ水量で飲み比べました。

メリット

中細挽き(グラニュー糖くらい):コクと香りのバランスが良く、苦みも穏やか。

3回試してすべて安定した味に仕上がりました。

デメリット

細挽き:濃厚だが苦みが強すぎ、後味にえぐみが残りました。

中挽き:サラッとして薄く、マキネッタの良さが出なかった。

迷ったら中細挽きから始めて、好みに合わせて微調整するのがぴったりです。

粉をバスケットに入れるとき「トントン」叩くのはNG

粉をバスケットにセットする際の注意点があります。

「トントン叩いて粉を詰める」のは失敗の原因です。

叩くと粉が締まりすぎて、タンピングしたのと同じ状態になります。

軽く山盛りにしてからスプーンの背でサッと均すだけにしてください。

お湯ではなく常温の水から始めると雑味が出にくい

ボイラーにはお湯ではなく常温の水を入れてください。

お湯を最初から入れるレシピもありますが、加熱時間が短くなるぶん抽出が不安定になりやすく、初心者のうちは常温の水から始めるほうが味のブレが少ないです。

火が強すぎるとハンドルが溶けたり焦げ臭が出たりする

火力はマキネッタの底からはみ出さない弱火〜中弱火を守ってください。

強火で一気に加熱すると、コーヒーがサーバーに突き上げるように抽出され、雑味が目立つ原因です。

さらにプラスチック製のハンドルが熱で変形・溶解するおそれもあります。

焙煎した豆は密閉容器に入れて冷暗所で保存する

コーヒー豆は焙煎したその日から酸化が進んでいきます。

ジップ付きの専用保存袋やキャニスターに入れて、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。

冷凍保存なら1ヶ月程度は風味を保てます。

実際に編集部では、焙煎から10日目の豆と30日目の豆で淹れ比べたところ、明らかに10日目のほうが香りが豊かでした。

冷蔵庫に入れると結露で劣化しやすいので、常温で保管してください

マキネッタの使い方は「慣らし運転」から始めよう

新品のマキネッタは、金属臭を消すための慣らし運転が必須です。

新品のマキネッタは、すぐにコーヒーを飲まず、まず「慣らし運転」をしてから使ってください。

手順を解説します。

この項目のポイント
  • 新品は金属臭がコーヒーに移るため最初の2〜3回は飲まずに捨て
  • 水だけで抽出→コーヒー粉で空抽出を行い内部をなじませる
  • 慣らし後はコーヒーオイルがコーティングされて味が安定する

新品は金属臭がコーヒーに移るため最初の2〜3回は飲まずに捨てる

アルミ製のマキネッタは新品の状態だと金属特有の匂いがあり、そのまま淹れるとコーヒーに金属臭が移ってしまいます。

購入後は2〜3回分のコーヒーを抽出して、飲まずにそのまま捨ててください。

水だけで抽出→コーヒー粉で空抽出を行い内部をなじませる

  1. まず水だけを入れて1回空抽出し、水ですすぐ
  2. 次にコーヒー粉を入れて通常通り抽出し、飲まずに捨てる
  3. もう1回コーヒー粉で繰り返す

この工程で、内部に付着した製造時の油分や金属粉を洗い流せます。

「なぜ水だけの空抽出から始めるのか」というと、粉なしでお湯だけを通すことでパーツの噛み合わせの確認も兼ねているからです。

慣らし後はコーヒーオイルがコーティングされて味が安定する

慣らし運転を終えると、内側にコーヒーオイルの薄い膜ができます。

このオイル膜が金属臭を抑えてくれるため、抽出のたびに味が安定しやすくなるという仕組みです。

「使い込むほど味が良くなる」と言われるのはこのコーティング効果のためです。

マキネッタの使い方でクレマを出すコツと条件

マキネッタでクレマを作るには、専用モデルの活用や豆の鮮度が大切です。

カフェで出てくるエスプレッソのような「クレマ(表面の褐色の泡)」を出したいと思う方も多いでしょう。

マキネッタでクレマを出すにはいくつかの条件があります。

実際の条件を解説します。

この項目のポイント
  • 通常のモカエキスプレスは圧力が約1.5気圧でクレマはほぼ出な
  • クレマを安定させるには細挽きと弱火の組み合わせがポイント
  • 抽出後にスプーンでかき混ぜると味の濃さが均一になる

通常のモカエキスプレスは圧力が約1.5気圧でクレマはほぼ出ない

本物のクレマはコーヒーの油分が約9気圧の高圧で乳化されて生まれるものです。

モカエキスプレスの約1.5気圧ではその乳化が起こりにくいため、エスプレッソのようなクレマはほぼ出ません

クレマを安定させるには細挽きと弱火の組み合わせがポイント

完全なクレマは難しいものの、細挽き気味の粉を弱火でゆっくり抽出すれば、表面に薄い泡の層ができることもあります。

  • 挽き目はやや細挽きにするのが一番おいしいです
  • 火加減は弱火でじっくり加熱することが失敗しないコツです
  • 焙煎から数日以内の新鮮な豆を使う

抽出後にスプーンでかき混ぜると味の濃さが均一になる

マキネッタの抽出は最初に出てくる液が最も濃く、後半は薄くなります。

カップに注いだあとスプーンで軽くかき混ぜると、味の濃さが均一になって全体のバランスが良くなるでしょう。

マキネッタの使い方をもっと楽しむブリッカの選び方

自宅で本格的なクレマを楽しみたいなら「ブリッカ」が最適です。

「どうしてもクレマがほしい」という方には、ビアレッティの「ブリッカ」を検討してみてください。

選び方を解説します。

この項目のポイント
  • ブリッカは特殊バルブで約3気圧まで高めてクレマを作れる
  • モカエキスプレスとブリッカは味と泡立ちに差がある
  • 初めて買うならモカエキスプレス、クレマ好きならブリッカを選ぶ

ブリッカは特殊バルブで約3気圧まで高めてクレマを作れる

ブリッカにはサーバー部分に特殊な圧力バルブが内蔵されており、通常のモカエキスプレスよりも高い約3気圧で抽出できます。

この差がクレマの生成を可能にしており、ブリッカはクレマを楽しみたい方の有力な選択肢と言えます。

モカエキスプレスとブリッカは味と泡立ちに差がある

項目 モカエキスプレス ブリッカ
圧力 約1.5気圧 約3気圧
クレマ ほぼ出ない 薄いクレマが出る
味わい すっきりした苦み より濃厚でまろやか
価格帯 4,000〜6,000円 5,000〜8,000円

初めて買うならモカエキスプレス、クレマ好きならブリッカを選ぶ

マキネッタが初めてならモカエキスプレスから始めるのがぴったりです。

操作のコツを掴んでから、ブリッカに移行すると、違いをより楽しめます。

クレマを重視したい方や、カフェラテをよく作る方は最初からブリッカを選んでも良いでしょう。

マキネッタで淹れたコーヒーの使い方別ぴったりの飲み方

コク深いモカコーヒーは、ミルクやアイスとの相性が抜群です。

マキネッタで淹れたモカコーヒーは濃厚なので、さまざまなアレンジに向いています。

実際の飲み方を解説します。

この項目のポイント
  • 砂糖を入れてストレートで飲むのがイタリア流の定番
  • お湯で1対3に割る「アメリカーノ」なら苦みが和らぐ
  • ミルクを合わせて自宅でカフェラテを作る手順
  • ミルクフォーマーを使えばラテアート風も楽しめる
  • バニラアイスにかけてアフォガート風にするアレンジ

砂糖を入れてストレートで飲むのがイタリア流の定番

イタリアでは、マキネッタで淹れたコーヒーに砂糖をティースプーン1〜2杯加えて飲むのが一般的です。

砂糖を加えると苦みが和らぎ、甘みとコクのバランスが絶妙な味わいに変化します。

お湯で1対3に割る「アメリカーノ」なら苦みが和らぐ

マキネッタのコーヒーとお湯を1対3の割合で割ると、ドリップコーヒーに近い飲みやすい濃さになります。

苦みが苦手な方や、大きなマグカップでたっぷり飲みたい方にぴったりです。

お好みで1対2(濃いめ)から1対4(薄め)まで調整してみてください。

ミルクを合わせて自宅でカフェラテを作る手順

  1. マキネッタでコーヒーを抽出する
  2. 牛乳を小鍋で60〜65℃に温める(沸騰させない)
  3. カップにコーヒーを注ぎ、温めたミルクを加える(コーヒー1:ミルク2〜3)

市販の成分無調整牛乳を使うのがコツです。

甘みが出やすく、カフェに近い味を再現できるでしょう。

ミルクフォーマーを使えばラテアート風も楽しめる

100円ショップやネットで手に入るミルクフォーマーで温めたミルクを泡立てれば、ふわふわのフォームミルクが作れます。

クレマが出にくいマキネッタでも、フォームミルクを乗せるだけでカフェ風の見た目を楽しめるでしょう。

バニラアイスにかけてアフォガート風にするアレンジ

バニラアイスにマキネッタで淹れた熱々のコーヒーをかけるだけで、アフォガート風のデザートが完成します。

マキネッタのコーヒーはドリップより濃いので、アイスの甘さに負けないのが嬉しいところです。

マキネッタの使い方と一緒に覚えるお手入れ方法

マキネッタを長く使うためには、お手入れも必須です。

基本は「洗剤を使わない水洗い」にしてください。

お手入れ方法(洗い方のポイント)を解説します。

この項目のポイント
  • 洗剤は使わず水洗いしてコーヒーオイルの膜を残す
  • 白く曇ったアルミはお酢とお湯で落とせる
  • 黒ずみやカビは湿気が原因なので乾燥を徹底する
  • パッキンとフィルターは半年から1年を目安に交換する
  • 使ったあとはしっかり分解して乾燥させてから保管する

洗剤は使わず水洗いしてコーヒーオイルの膜を残す

マキネッタの内側にはコーヒーオイルの膜が定着しており、この膜が金属臭を抑えて味を安定させています。

食器用洗剤を使うとこの膜がはがれてしまうため、使用後は水かお湯で流して、柔らかいスポンジで軽くこするだけにしてください。

白く曇ったアルミはお酢とお湯で落とせる

アルミ製のマキネッタは使ううちに内側が白く曇ることがあります。

これはアルミの酸化膜で人体に害はないものの、気になる場合は、酢を少し混ぜたお湯に数時間つけておくと落とせます。

なお、重曹は逆にアルミを黒ずませるので使わないでください。

黒ずみやカビは湿気が原因なので乾燥を徹底する

「洗ったのに黒いカビが出た…」という場合は、洗ったあとに水分が残った状態で保管していることが原因です。

使用後はパーツを分解し、しっかり水気を拭き取ってから風通しの良い場所で自然乾燥させてください。

注意

カビが発生してしまった場合は、お酢やクエン酸を溶かしたお湯で煮沸消毒してください。
汚れが落ちなければパッキンやフィルターの交換も視野に入れておきたいところです。

パッキンとフィルターは半年から1年を目安に交換する

パッキン(ゴム製のシール部品)は使い続けると劣化して隙間ができ、抽出時に蒸気が漏れる原因になります。

使用頻度にもよりますが、半年〜1年ごとに交換するのがひとつの目安です。

ビアレッティ公式からサイズ別の交換パーツが販売されています。

使ったあとはしっかり分解して乾燥させてから保管する

ボイラー・バスケット・サーバーの3つに分解して乾かしてから保管してください。

組み立てたまま保管するとパッキン部分に湿気がこもり、カビや劣化の原因になります。

マキネッタの使い方でよくある失敗と対処法

抽出がうまくいかない時は、粉の量や火加減を見直すのが解決へのコツです。

マキネッタを使い始めると、「コーヒーが出てこない」「吹きこぼれる」などのトラブルに出くわすことがあります。

ここでは原因と対処法を一覧にしました。

順番に解説します。

この項目のポイント
  • コーヒーが上がってこないときは粉が細かすぎないか確認する
  • 吹きこぼれるのはバスケット周りの粉の拭き忘れが原因
  • 苦みや焦げた味がするときは火加減を弱火に見直す
  • 薄くて水っぽいときは粉の量と挽き目を見直す
  • 接合部から液漏れするときはパッキンの劣化を疑う
  • IH対応かどうかは素材がステンレス製かアルミ製かで判断する

コーヒーが上がってこないときは粉が細かすぎないか確認する

粉が細かすぎるとバスケットが目詰まりを起こし、蒸気圧がコーヒー粉を通過できなくなります

  • 挽き目を中細挽き〜細挽きに調整する
  • 粉をタンピング(押し固め)していないか確認する
  • バスケットのフィルターに目詰まりがないか点検する

吹きこぼれるのはバスケット周りの粉の拭き忘れが原因

バスケットの縁やネジ山にコーヒー粉が付着していると、ボイラーとサーバーの密着が甘くなり隙間から蒸気が吹き出します。

実際にこのトラブルが起きる原因の大半は、ほんの少しの粉の拭き忘れです。

苦みや焦げた味がするときは火加減を弱火に見直す

コーヒーが焦げ臭いのは、火力が強すぎて蒸気温度が上がりすぎているサインです。

弱火でじっくり加熱し、「シュー」と音がしたらすぐに火を止めましょう。

薄くて水っぽいときは粉の量と挽き目を見直す

コーヒーが薄い原因は、粉の量が少なすぎるか、挽き目が粗すぎるかのどちらかです。

バスケットにすりきり一杯の粉を入れているか、挽き目が中細挽きになっているかを確認してみましょう。

接合部から液漏れするときはパッキンの劣化を疑う

ボイラーとサーバーの接合部からコーヒーが漏れる場合は、パッキンが劣化してシール機能が落ちている可能性が高いです。

パッキンを新品に交換すれば、ほとんどの場合で解決できるでしょう。

IH対応かどうかは素材がステンレス製かアルミ製かで判断する

一般的にアルミ製のマキネッタはIHでは使えません。

IHコンロで使いたい場合はステンレス製のモデルを選ぶか、IH対応アダプタープレートを使用してください。

マキネッタとほかの抽出器具を使い方・味・コストで比べてみよう

自分のライフスタイルに合ったコーヒー器具を選ぶのが一番です。

自分により合った器具を見つけるため、マキネッタと代表的なコーヒー器具を比較しました。

それぞれの違いを解説します。

この項目のポイント
  • ハンドドリップとの違いは金属フィルターで抽出するオイル感にあ
  • フレンチプレスより準備の手間が少なく後片付けも簡ただついて
  • 全自動エスプレッソマシンと比べると初期費用が10分の1以下で

ハンドドリップとの違いは金属フィルターで抽出するオイル感にある

ハンドドリップは紙フィルターでオイルをろ過するためクリアな味になりますが、マキネッタは金属フィルターなのでオイルが落ちてコク深い味になります。

項目 マキネッタ ハンドドリップ
フィルター 金属
味の特徴 オイル感のある濃厚な味 すっきりクリアな味
手間 セットして火にかけるだけ お湯を注ぐ技術が必要

フレンチプレスより準備の手間が少なく後片付けも簡単

フレンチプレスは4分間の蒸らし時間が必要ですが、マキネッタは火にかけて待つだけです。

後片付けも、マキネッタはバスケットの粉を捨てて水洗いするだけなので手軽です。

全自動エスプレッソマシンと比べると初期費用が10分の1以下で済む

全自動エスプレッソマシンは5万〜15万円しますが、マキネッタは4,000〜7,000円で購入できます。

ランニングコストもコーヒー粉だけなので、コスパを重視する方にはマキネッタが合っています

マキネッタの使い方に関するよくある質問

マキネッタを使い始めると、サイズ選びや素材の違い、アレンジ方法など気になる点が出てくるものです。

ここでは、初心者の方からよく寄せられる疑問をまとめました。

Q

IHコンロでもマキネッタは使えますか?

A

アルミ製のマキネッタはIHでは使えません。

IHコンロで使うにはステンレス製(ビアレッティ「ヴィーナス」等)を選ぶか、IH対応のアダプタープレートを併用してください。

Q

マキネッタの1カップは何mlですか?

A

マキネッタの「1カップ」はデミタスカップ基準で約40〜60mlです。

通常のコーヒーカップ(約200ml)とは異なるので注意してください。

Q

アウトドアやキャンプでもマキネッタは使えますか?

A

使えます。

電源不要で直火があれば抽出できるため、ガスバーナーやカセットコンロがあればキャンプでも本格コーヒーが楽しめます。

Q

極細挽きの粉をマキネッタに使っても大丈夫ですか?

A

おすすめしません。

極細挽きはバスケットが目詰まりしやすく、コーヒーが上がってこない原因になります。

中細挽き〜細挽きの範囲で調整してください。

Q

アルミ製とステンレス製はどちらがぴったりですか?

A

アルミ製は熱伝導率が高く、使い込むほど味がまろやかになります。

ステンレス製はサビに強くIH対応のものが多いのが特長です。

初めてなら扱いやすいアルミ製がぴったりですが、IHコンロの方はステンレス製一択です。

Q

マキネッタでカプチーノは作れますか?

A

マキネッタだけではカプチーノは作れませんが、ミルクフォーマーで牛乳を泡立ててからマキネッタのコーヒーと合わせれば、カプチーノ風のドリンクが自宅で楽しめます。

Q

マキネッタはどこで買えますか?

A

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイトのほか、ロフト・ハンズ・カルディなどの実店舗でも取り扱いがあります。

ビアレッティの公式オンラインストアでも購入できます。

【まとめ】マキネッタの使い方を覚えて自宅で本格コーヒーを楽しもう

マキネッタは、自宅でエスプレッソのような濃厚なコーヒーを楽しめるイタリアでは定番の道具です。

マキネッタは構造がシンプルで、コツさえ掴めば初心者でもおいしいコーヒーを淹れられる器具です。

この記事のポイントまとめ
  • マキネッタはボイラー・バスケット・サーバーの3パーツで抽出するシンプルな構造
  • 安全弁の下まで水を入れ、弱火で加熱し、音が変わったら火を止める
  • 新品は2、3回捉て抽出してから本番のコーヒーを淊れる
  • 深煎りの中細挽き豆と軟水の組み合わせが一番おいしい
  • コーヒーオイルの膜を残すため洗剤なしで水洗いし乾燥させる
  • 完全なクレマがほしいなら特殊弁付きのブリッカを検討する

4,000円台のマキネッタが1台あるだけで、ドリップでは味わえない濃厚なモカコーヒーや、カフェラテ、アメリカーノ、アフォガートまで自宅で楽しめます。

ぜひこの記事の手順を参考に、あなただけのおうちコーヒーを始めてみてください。

✍ この記事を書いた人

うちカフェマイスター編集部

おうちで手軽に楽しめるコーヒーの情報を発信中。豆選びや淹れ方、健康との付き合い方まで幅広くお届けします。

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