カフェのメニューで「マキアート」という文字を見かけたとき、どんな味のコーヒーなのか疑問に思ったことはありませんか?
多くの方がスターバックスのキャラメルマキアートにある甘さを想像しがちですが、本場の味わいは全く異なります。
イタリアでの本来の姿は強烈な苦味を楽しむ大人な一杯であり、シロップは使われません。
甘いアレンジだけではない、本格的なコーヒーの豊かな世界をご自宅でもぜひ体験してみてください。
- マキアートはイタリア語で「シミをつける」という意味を持つ言葉である
- 実態は少量の泡をエスプレッソに落とした強烈な苦味が特徴のコーヒーである
- スタバのような甘いキャラメルマキアートとは構造が異なる別物である
- 自宅の濃いドリップコーヒーと牛乳を使えば誰でも手軽に自作できる
マキアートの意味はイタリア語で「シミをつける」が語源
イタリア語の語源を知ることで、このコーヒーがおよそどんな構成で作られているかが見えてきます。
それでは、本来の特徴と味のプロファイルを確認していきましょう。
- ミルクを少量落としてシミを作るのが本来の姿
- エスプレッソの強い苦味を少量のミルクがまろやかにする味わい
ミルクを少量落としてシミを作るのが本来の姿
マキアートとはイタリア語で「シミをつけられた」という意味を持つ言葉です。
抽出した濃厚なエスプレッソの表面に、スプーン1杯のフォームミルクをそっと落とします。
その跡を残す工程から、このユニークな名前が付けられました。
黒い液面へ浮かぶ白いミルク跡が、小さなシミに見えるのが視覚的な最大の特徴と言えます。
本場のカフェでは、この1杯をカウンターでさっと立ち飲みするスタイルが定着しています。
エスプレッソの強い苦味を少量のミルクがまろやかにする味わい
基本となるエスプレッソマキアート自体には、砂糖もシロップも入っていない点にご注意ください。
ベースはあくまで強烈な苦味であり、もしこれが甘い飲み物だと思い込んでいるなら、本場の一杯を飲んで驚くこと間違いありません。
コーヒー豆が持つ深いコクをダイレクトに感じられるため、毎日の気分転換にも非常に効果的です。
キャラメルマキアートと本来のマキアートはどう違う?
たとえばスターバックスをはじめとする多くのカフェチェーンで人気を集めているのがキャラメルマキアートですが、これは伝統的なイタリア式スタイルとは出自が異なります。
- カフェで見かけるキャラメルマキアートは独自のアレンジドリンク
- コーヒー特有の苦味が苦手な方でもスイーツ感覚で飲みやすい
両者が誕生した背景と、それぞれの魅力を順番に解説します。
カフェで見かけるキャラメルマキアートは独自のアレンジドリンク
たとえば、シアトル系カフェを代表するキャラメルマキアートは、1990年代にアメリカのスターバックスが開発したメニューとして有名です。
温めたたっぷりの牛乳にバニラシロップを加え、エスプレッソを静かに落として表面へ模様(マキアート)を描きます。
最後にキャラメルソースで格子状の枠を描いて完成するという、本場の伝統からは外れた全く新しいスイーツ系のジャンルとして誕生したのです。
コーヒー特有の苦味が苦手な方でもスイーツ感覚で飲みやすい
たとえば、「苦いコーヒーはどうしても飲めない」という方でも、このシアトル式のアプローチなら十分に楽しむことができます。
キャラメルの香ばしさに甘い牛乳が溶け合い、コーヒー特有の苦さを優しく包み込んでくれるため、液体のデザートを味わうような満足感を得られるのが最大の魅力です。
本来のマキアートがコーヒー主役であるのに対して、こちらはシロップの甘さが主幹となる正反対の性質を持っており、甘党の方にはたまらない一杯です。
マキアートとカフェラテ・カプチーノとの違い
エスプレッソベースにミルクを加えるメニューは多数存在するため、どれを頼むべきか迷う声もよく耳にします。
代表的な3つのエスプレッソドリンクの特徴を順番にまとめました。
- カフェラテはミルク量が多くてエスプレッソの苦味は控えめ
- カプチーノはフォームミルクたっぷりでふわふわの口当たり
- マキアートはエスプレッソの濃厚なコクをダイレクトに感じる
カフェラテはミルク量が多くてエスプレッソの苦味は控えめ
例えば日本でも定番のカフェラテは、エスプレッソに対して温めたスチームミルクをたっぷりと注いだものです。
およそ1対4の割合で牛乳が入るため全体的にマイルドで飲みやすく、朝の目覚めなどに優しい味わいを求めている時によく選ばれます。
エスプレッソの風味は背景に退き、ミルクの甘みとコクが前面に押し出されているのが具体的な特長であり、胃への負担も少ないという大きなメリットがあります。
参考記事:カフェラテは太る?原因とカロリーオフな飲み方や選び方を解説
カプチーノはフォームミルクたっぷりでふわふわの口当たり
カフェでよく見かけるカプチーノですが、どのような構造なのかご存知でしょうか?
カプチーノはエスプレッソとスチームミルクに加え、ふんわりと泡立てたフォームミルクを合わせるのが基本です。
カップの表面が厚い泡で覆われているため、口に含んだ瞬間の柔らかな食感が際立ちます。
ミルクの甘みとコーヒーの苦味がバランスよく同居しており、表面にラテアートが描かれることも多い華やかなドリンクとなっています。
見た目の美しさもカフェの非日常な時間を彩るアクセントになります。
週末のゆったりとした時間におすすめです。
マキアートはエスプレッソの濃厚なコクをダイレクトに感じる
一方で、エスプレッソマキアートはどのような比率で構成されているか見てみましょう。
加えるミルクの量がわずかスプーン1杯から2杯程度にとどまるのが特徴です。
液体の大部分がエスプレッソそのものであるため、カフェラテやカプチーノと比較して一際力強くパンチの効いた味が軸となります。
ここでのミルクの働きは風味を大きく変えることではなく、鋭い苦味の角を取って飲みやすくする添え物として機能しています。
マキアートの代表的な種類はエスプレッソとラテの2つ
いざお店のメニュー表を見ると、エスプレッソマキアートとラテマキアートの2種類が並んでいることがあります。
ここでは、カフェでのオーダー時に迷わないための知識を順番に見ていきます。
- エスプレッソマキアートは力強いコクとほのかなまろやかさを楽しめる
- ラテマキアートはたっぷりのミルクにコーヒーを注いでシミをつける
エスプレッソマキアートは力強いコクとほのかなまろやかさを楽しめる
イタリア現地のバールで注文した際に出てくるのが、この王道エスプレッソマキアートであることは意外と知られていません。
一口飲むとガツンとした重厚感が広がり、その後にミルクのふんわりとした甘みが急に鼻へ抜けていく感覚を堪能できます。
抽出したてのデミタスカップに少量のフォームミルクを乗せただけの、とてもシンプルな構成となっています。
力強い目覚めの一杯として相性抜群のメニューです。
ラテマキアートはたっぷりのミルクにコーヒーを注いでシミをつける
もしミルク感をたっぷり味わいたいなら、もう一つの選択肢であるラテマキアートはいかがでしょうか?
グラスにたっぷりの温かいミルクを先に注ぎ、後からエスプレッソを静かに落とすことで表面にコーヒーの印を残します。
側面から見るとミルクとコーヒー、そして泡の美しい3層グラデーションが生まれるため、写真映えするドリンクとして女性を中心に人気を集めています。
味もとてもマイルドな仕上がりです。
本場イタリア流マキアートの粋な飲み方と頼むタイミング
イタリアで発展したエスプレッソの文化は、人々の生活リズムの一部として定着しています。
- 砂糖をたっぷり入れてエスプレッソの苦味と甘みのコントラストを楽しむ
- カプチーノよりも軽いため午後の短い休憩時間に選ばれやすい
本場のカフェで親しまれている、粋な嗜み方を覗いてみましょう。
砂糖をたっぷり入れてエスプレッソの苦味と甘みのコントラストを楽しむ
「本場ではブラックで飲むべきだ」と思い込んでいる日本人も多いですが、本場のイタリア人は多量の砂糖を溶かしてのみ干す手法を好みます。
カップの底に溶け残るほどの砂糖を入れて数回だけ軽くかき混ぜ、強い苦味と甘みのコントラストをデザート感覚で楽しむのが特有のスタイルです。
抽出後にカップの底に残るシャリシャリの砂糖をスプーンですくって食べる行為も、満足度の高いひとときとして愛されています。
カプチーノよりも軽いため午後の短い休憩時間に選ばれやすい
イタリアでは、牛乳がたっぷり入ったカプチーノは朝食の飲み物という暗黙のルールが存在します。
そのため食後や午後の短い休憩時間には、胃に重すぎずスッキリと気分を切り替えられるマキアートが頻繁に選ばれる傾向があります。
立ち飲みのカウンターでサッと飲み干し、バリスタと言葉を交わしてから仕事へ戻るのが彼らの日常的でスマートなライフスタイルです。
おうちカフェが充実するおすすめのマキアートアレンジ3選
自宅でも手軽にマキアートを楽しめるよう、編集部でさまざまなトッピングを実際に比較検証してみました。
編集部で試して美味しかった、おすすめのレシピをまとめました。
- 定番のキャラメルマキアートはスイーツ感覚の甘さを楽しめる
- チョコシロップを加えたカフェモカ風マキアートは濃厚な味わい
- はちみつを使ったマキアートは優しい甘さでリラックスタイムに合う
定番のキャラメルマキアートはスイーツ感覚の甘さを楽しめる
ご自宅で試すなら、やはり外せないのがバニラシロップとキャラメルソースを用いた定番のキャラメルマキアートでしょう。
実際に自宅で作る際は、フォームミルクの上にキャラメルソースで格子状の網目を描くと見た目も本格的に仕上がります。
キャラメルの香ばしさに甘いミルクが合わさることで、疲れた日のご褒美として最高の癒やしをもたらしてくれるはずです。
チョコシロップを加えたカフェモカ風マキアートは濃厚な味わい
キャラメルの代わりにチョコレートシロップを合わせることで、コクがありカフェモカ風のテイストを楽しめます。
グラスの底にチョコシロップを忍ばせ、甘さを控えめに残しつつエスプレッソの苦味とカカオの相乗効果を引き出すのが美味しく仕上げるコツです。
寒い冬の夜などに温かい部屋でゆっくりと味わいたい、重厚でリッチな一杯になります。
ビターチョコを使えばさらに大人向けに仕上がります。
はちみつを使ったマキアートは優しい甘さでリラックスタイムに合う
市販のシロップがない場合に編集部で試して驚いたのが、どこの家庭にもあるはちみつを活用したアレンジです。
砂糖のガツンとした甘みとは異なり、はちみつ特有のフローラルで自然な甘みがミルクと見事に調和します。
エスプレッソの強すぎる角がまるく取れるため、夜の就寝前のリラックスタイムにも胃に負担をかけず飲むことができました。
手軽にできるのでぜひ一度お試しください。
気になるマキアートのカロリーは?ダイエット中のオーダー案も解説
ダイエット中の方にとって、毎日飲むコーヒーのカロリー事情は避けて通れないチェック項目となります。
糖質や脂質をコントロールしつつ無理なく楽しむための、具体的な目安と工夫をここで解説します。
- エスプレッソマキアートは約20kcalと低カロリーなのが特長
- キャラメルマキアートは約218kcalに達するため飲み過ぎに注意
- カロリーを抑えるなら無脂肪乳への変更やシロップ減がおすすめ
エスプレッソマキアートは約20kcalと低カロリーなのが特長
「ミルクが入っているから太りやすいのでは?」と心配する方も多いのではないでしょうか?
しかしベースとなるエスプレッソ自体が数kcalしかなく、そこに加える少量のフォームを合わせても1杯あたりおよそ15〜20kcalに収まります。
砂糖などを追加しなければカフェラテと比較しても思いのほか低カロリーであり、罪悪感なく豊かな風味を楽しめるのが嬉しいポイントです。
厳格な糖質制限中でも安心して味わえますね。
キャラメルマキアートは約218kcalに達するため飲み過ぎに注意
一方で、シアトル系のキャラメルマキアートはやや高カロリーなドリンクに分類されます。
スターバックスでホットのTallサイズを通常の牛乳で頼んだ場合、1杯で約218kcalもの熱量になります。
バニラシロップとキャラメルソースに多量のミルクが加わるため、ダイエット中の頻繁な摂取は意外なカロリーオーバーを招く原因となりかねません。
飲む頻度やタイミングには十分な配慮が必要です。
参考記事:ダイエット中にコーヒーはダメ?痩せる人・太る人の違い
カロリーを抑えるなら無脂肪乳への変更やシロップ減がおすすめ
どうしても甘いマキアートが飲みたいけれどカロリーは抑えたい場合、注文時に「無脂肪乳(ノンファットミルク)への変更」や「シロップ少なめ」をリクエストするだけで数十kcalほど手軽にカットできます。
さらに甘さを控えても良いなら、潔く本来のエスプレッソマキアートを選ぶのが最も確実なカロリー対策です。
苦味が強すぎると感じる場合はカウンターにあるシナモンパウダーをひと振りすると、香りの錯覚で甘みを感じやすくなりスッキリと飲めます。
おうちで本格的なマキアートを手軽に作る方法とおすすめ豆
高価な専用の機械がなくても、家庭にある道具と好みの豆選びを上手く組み合わせれば、カフェ顔負けのマキアートを作ることは意外と手軽です。
失敗しないための豆の選び方から具体的な手順までを順番に解説します。
- ミルクの甘みと調和するコロンビア産の深煎り豆がマキアートにおすすめ
- 濃いめのコーヒーとフォームミルクですぐに自作できる
- コーヒーを静かに注いで綺麗な層を描くラテマキアートも手軽に作れる
ミルクの甘みと調和するコロンビア産の深煎り豆がマキアートにおすすめ
美味しいマキアートに仕上げる条件は、コーヒーの深い味がミルクの脂質に負けないことです。
中南米で採れるコク深い銘柄を中心に、焙煎度が「フレンチロースト」以上に設定されたビターな豆を基準にして選ぶと失敗を防ぐことができます。
深い苦味を持った豆のエキスこそが、ミルクと混ざり合った瞬間にキャラメルのような自然な甘みを引き出してくれるからです。
専門店で相談する際も焙煎度を基準にするのがおすすめです。
濃いめのコーヒーとフォームミルクですぐに自作できる
ご自宅に専用のマシンがなくても、通常のペーパードリップで淹れる際にお湯の量を半分(約60〜70ml)に制限して濃いコーヒーを作ることで十分な代用になります。
100円ショップ等で買える電池式のミルクフォーマーで牛乳をしっかり泡立て、スプーンで上の泡の部分だけをすくって濃いコーヒーの中央へそっと落とす手順が基本となります。
黒い水面の中央にぽつんと白いシミのような痕跡ができれば、本場イタリア式のエスプレッソマキアートが見事に完成します。
コーヒーを静かに注いで綺麗な層を描くラテマキアートも手軽に作れる
美しい層を見せるラテマキアートを楽しみたい場合は、大きめのグラスに泡立てた温かいミルクを先に注ぎ、泡が安定するまで数十秒待ちましょう。
その後、濃いめに抽出したコーヒーをスプーンの背に伝わせながらグラスの側面からゆっくりと静かに注ぐのが綺麗な層を作る一番のコツと言えます。
液体同士の比重の違いにより、下からミルク・コーヒー・泡の鮮やかな3層グラデーションが手軽に再現できます。
来客時のスマートなおもてなしにも使いやすいですね。
マキアートに関するよくある質問
読者から寄せられやすい疑問を中心に、Q&A形式でわかりやすく回答します。
基本的な知識のおさらいとしてご活用ください。
スタバのキャラメルマキアートは本来のマキアートとは別物ですか?
はい、まったく別の飲み物とお考えください。スターバックス特有のスイーツ系ドリンクであり、イタリアでの本来のマキアートとは味も量も作り方も異なります。
マキアートを注文するときに甘さの調整はできますか?
アレンジされたキャラメルマキアート等であれば、レジでシロップの量やソースの有無を自由にカスタマイズ可能です。本来のエスプレッソマキアートは最初から無糖でサーブされます。
自宅で作る場合、インスタントコーヒーでも代用できますか?
可能です。お湯の量を通常の1/3程度に減らし、濃いコーヒー液を疑似的に抽出することで手軽に代用できます。
【まとめ】マキアートはエスプレッソ特有の風味を楽しむ大人な一杯
マキアートについての歴史や種類、そして美味しく淹れるためのレシピをお伝えしてきました。
普段何気なく頼んでいるメニューも、その背景を知るだけで毎日のカフェでの時間が一段と豊かになります。
- マキアートはイタリア語で「シミをつける」が語源
- 伝統的な姿はエスプレッソに少量の泡を乗せた苦味が主体
- スタバのキャラメルマキアートは独自に進化した別のアプローチ
- 濃い目のコーヒーと泡立てたミルクさえあれば自宅でも手軽に作れる
簡単なアレンジで疲れを癒やしたり、特有の強い苦味で一日をスタートさせたりと、気分によって自由に選べる点はコーヒーならではの面白さと言えます。
ぜひ次回のカフェタイムやご自宅で、自分好みの最高の一杯を見つけて上質な時間を楽しんではいかがでしょうか?
