「ダイエット中だけど、コーヒーの糖質って気になる…」そう感じている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ブラックコーヒーの糖質は100gあたり0.7gで、ほぼゼロに近い数値です。
ただし、砂糖やミルクを足したり、カフェラテやフラペチーノを選んだりすると糖質量は一変します。
この記事では飲み方別のコーヒーの糖質量を数値で比較しながら、糖質を抑えて楽しむコツをお届けします。
- ブラックコーヒーの糖質は100gあたり約0.7gでほぼゼロ
- 砂糖1本で約3g、牛乳100mlで約4.7gの糖質がプラスされる
- はちみつやラカントに替えれば甘みを保ちつつ糖質をカットできる
- コーヒーのクロロゲン酸が食後の血糖値上昇をゆるやかにしてくれる
- 素焼きナッツや高カカオチョコなら糖質5g以下でコーヒーと一緒に楽しめる
コーヒーの糖質はどれくらい?種類別に比較
「そもそもコーヒーの糖質はいくつなのか」が一番気になるところでしょう。
抽出方法や加工の度合いによって、コーヒーの糖質量は大きく変わります。
それぞれの数値を確認していきましょう。
- ブラックコーヒーの糖質はほぼゼロ
- インスタントコーヒーも1杯あたり約1gと低め
- 缶コーヒー(加糖)は糖質が一気に跳ね上がる
ブラックコーヒーの糖質は100gあたり0.7gでほぼゼロに近い
ドリップで淹れたブラックコーヒーの糖質は、100gあたりわずか0.7gです(文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」参照)。
コーヒー1杯(約150ml)に換算しても1g前後で、糖質制限中の方にとってはほぼ気にならない水準です。
コーヒーの97%は水分です。
豆から抽出される成分のうち、糖にあたるものはごくわずか。
ダイエット中でも安心して飲める飲み物として、ブラックコーヒーはうってつけの一杯です。
カフェインには脂肪分解を促す作用も報告されており、運動前に1杯飲むのも効率が良いとされています。
1日のカフェイン摂取量の目安は400mg(コーヒー約4杯分)なので、適度に楽しんでください。
インスタントコーヒー1杯の糖質は約1gと意外に低い
忙しい朝に頼りになるインスタントコーヒーも、糖質は低めに抑えられています。
顆粒100gあたりの糖質は約56.5gですが、1杯に使う量は約2gなので、1杯分の糖質は約1.1gです。
ブラックのドリップコーヒーとほぼ同じ水準であり、砂糖やミルクを入れなければ心配はほとんどありません。
お湯を注ぐだけで飲めるため、糖質を抑えつつ手軽にコーヒーを楽しみたい方にぴったりです。
メーカーによって顆粒の粒度や製法が異なりますが、ブラックで飲む限り糖質量に大きな差は出ません。
フリーズドライ製法のものはやや高めですが、それでも1杯あたり1〜1.5gの範囲内です。
缶コーヒー(加糖)は1本で糖質約15gと一気に跳ね上がる
通勤途中やオフィスでつい手が伸びる缶コーヒー(加糖タイプ)には要注意です。
乳成分入り・加糖タイプの缶コーヒー1本(約185ml)には、糖質が約15g含まれています(食品成分表より100gあたり炭水化物8.2g × 185ml換算)。
角砂糖に換算すると約4個分に相当し、ブラックコーヒーのおよそ20倍です。
毎日1本飲み続けると、1ヶ月で角砂糖にして120個以上を口にしている計算になります。
糖質が気になる方は、加糖の缶コーヒーからブラックへの切り替えを試してみてください。
なお、コンビニの無糖アイスコーヒー(100円前後)も糖質はほぼゼロで、手軽に選べる代替手段になります。
| コーヒーの種類 | 糖質量(1杯あたり目安) | カロリー |
|---|---|---|
| ブラック(ドリップ) | 約0.7g | 約4kcal |
| インスタント(無糖) | 約1.1g | 約5〜6kcal |
| 缶コーヒー(加糖) | 約15g | 約70kcal |
コーヒーに砂糖やミルクを加えると糖質はどう変わる?
ブラックのままなら糖質はほぼゼロですが、砂糖やミルクを足した途端に数値は一変します。
何をどれくらい入れるかによって糖質量はかなり異なるため、自分の飲み方に合わせて把握しておきましょう。
- 砂糖1本で約3gの糖質がプラスされる
- 牛乳には乳糖が含まれており糖質がゼロではない
- コーヒーフレッシュと牛乳は別物
スティックシュガー1本で糖質が約3g追加される
カフェや自宅で何気なく加えているスティックシュガーですが、1本(3g)あたりの糖質はほぼそのまま3gに相当します。
2本入れれば約6g、角砂糖に換算すると2個分が上乗せされる計算です。
「少しだけ甘みが欲しい」という気持ちは分かりますが、1日3杯に毎回2本ずつ入れた場合、年間で約6.5kgもの砂糖を摂っていることになります。
後述するはちみつやラカントへの置き換えも選択肢の一つです。
同様にガムシロップ1個(約10ml)にも糖質が約6g含まれるので、アイスコーヒーに入れる際も量に気をつけてください。
牛乳100mlには約4.7gの乳糖が含まれる
「牛乳は体に良いから糖質は心配ない」と思っていませんか?
牛乳100gあたりの糖質は約4.7gで、これは牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」によるものです(食品成分表八訂)。
カフェオレを作る場合、一般的に100〜150mlほどの牛乳を使うため、コーヒー自体の糖質と合わせると1杯で5〜8g程度になります。
「牛乳は健康的だから大丈夫」と油断しがちですが、糖質制限中は見落としやすいポイントなので気をつけてください。
たんぱく質やカルシウムを摂れる利点もあるため、量を調整しながらバランスを取りたいところです。
低脂肪乳や無脂肪乳を使えばカロリーを約30〜40%カットでき、糖質量は通常の牛乳とほぼ変わりません。
コーヒーフレッシュと牛乳では糖質も栄養価も全く違う
喫茶店やオフィスで出される小さなポーションミルク(コーヒーフレッシュ)、これは牛乳ではありません。
主成分は植物性油脂であり、水と油を乳化剤で混ぜ合わせてミルク風に仕立てたものです。
コーヒーフレッシュ1個(約5ml)あたりの糖質は約0.2gと牛乳より低い一方、カルシウムやたんぱく質はほぼ含まれていません。
栄養面を考えるなら牛乳を少量使うほうがトータルではプラスになります。
植物性油脂にはトランス脂肪酸が含まれる場合もあるため、毎日何個も使うのは控えたいところです。
最近はMCTオイル(中鎖脂肪酸)配合のコーヒー用クリームも登場しており、糖質を加えずにコクを出したい方に人気が出ています。
| 追加するもの | 糖質量(1回分目安) | 備考 |
|---|---|---|
| スティックシュガー(3g) | 約3g | ほぼ全量が糖質 |
| 角砂糖1個 | 約4g | グラニュー糖製 |
| 牛乳(100ml) | 約4.7g | 乳糖(ラクトース)由来 |
| コーヒーフレッシュ(5ml) | 約0.2g | 植物性油脂が主成分 |
コーヒー系ドリンクで糖質が高いメニューとその理由
コンビニカフェやスターバックスなどで気軽に注文できるアレンジドリンクですが、糖質量は驚くほど高いケースがあります。
普段何気なく選んでいるメニューの糖質を確認していきましょう。
- カフェラテの糖質は無糖でもブラックの約10倍
- フラペチーノはご飯1杯分以上の糖質量
- 微糖コーヒーには人工甘味料が含まれている場合がある
カフェラテ1杯の糖質は約7〜8gでブラックの10倍以上
エスプレッソにたっぷりのスチームミルクを加えたカフェラテは、人気メニューの定番です。
しかし、砂糖を入れなくても1杯あたり約7〜8gの糖質が含まれています。
これは牛乳に含まれる乳糖が原因で、ミルクの比率が高いほど糖質は増えていきます。
ブラックコーヒーの約0.7gと比べると10倍以上の差。
1日に2〜3杯飲む習慣があるなら、糖質の総量は見過ごせません。
糖質をなるべく控えたい日は、牛乳の量が少ないマキアートに切り替えるのも一つの手です。
スターバックスではミルクの種類をカスタマイズでき、無調整豆乳やアーモンドミルクに変更すれば糖質をさらに減らせます。
フラペチーノは1杯で糖質35〜50g以上と突出して高い
暑い季節に飲みたくなるフラペチーノですが、糖質の面では最も気をつけたいメニューです。
サイズや種類にもよりますが、1杯あたりの糖質は35〜50g以上にのぼります。
スタバ公式の栄養成分表を見ると、コーヒーフラペチーノ(Tallサイズ)で約35g。
期間限定のフレーバー系では40〜50gを超えるものも多く見られます。
ホイップクリームやシロップがたっぷり使われるため、デザート感覚で楽しむなら「週に1回のご褒美」と位置づけるのがおすすめです。
なお、ホイップクリーム自体の糖質は約1〜2g程度なので、糖質の大部分はシロップとベースのミックスから来ています。
シロップ抜きカスタムやホイップなしの工夫だけでも、10g程度の糖質カットが見込めるでしょう。
微糖コーヒーは糖質が半分でも人工甘味料に気をつけたい
「微糖なら安心」と思っていませんか?
確かに、微糖や甘さ控えめの缶コーヒーは加糖タイプと比べて糖質量が約半分に抑えられています。
ただし、甘さを補うためにアスパルテームやアセスルファムKなどの人工甘味料が使われている製品が目立ちます。
人工甘味料は血糖値を直接上げないものの、習慣的に摂ると甘味への感受性が変化するという研究報告もあるのです。
毎日の習慣として飲むなら、微糖よりも無糖のブラックコーヒーを選ぶほうが安心です。
「無糖」は100mlあたりの糖類が0.5g未満というJAS規格を満たした表示であり、糖質が完全にゼロではない点にも留意しておきましょう。
最近は「糖質オフ」を掲げた缶コーヒーも増えていますが、0.5g未満の微量な糖類が含まれるケースもあるため、成分表示をチェックしてみてください。
コーヒー豆そのものに含まれる糖質と焙煎による変化
「コーヒー豆自体にはどれくらい糖質が含まれているの?」と気になる方もいるはずです。
コーヒーの生豆には意外なほど多くの炭水化物が含まれていますが、焙煎と抽出を経ると数値は激減するのです。
そのメカニズムを解説します。
- 生豆の炭水化物は約40gだが大部分は食物繊維
- 焙煎のカラメル化反応で糖質は分解される
生豆の炭水化物は100gあたり約40gだが抽出後にはほとんど残らない
焙煎前のコーヒー生豆には、100gあたり約40gの炭水化物が含まれています。
ただし、その大部分はセルロースやヘミセルロースなどの多糖類(食物繊維)であり、遊離糖(ショ糖など)は5〜9g程度にとどまるに過ぎません。
焙煎でショ糖は分解され、さらにお湯での抽出時に水に溶け出す量はごくわずかです。
結果として、ドリップ後のコーヒー100gあたりの糖質は0.7gまで下がります。
生豆の数値とドリップ後の数値は全く別物と考えてください。
ちなみに、エスプレッソは高圧で短時間抽出するため、ドリップよりわずかに多くの成分が溶け出しますが、1ショット(約30ml)あたりの糖質は0.5g前後にとどまります。
焙煎が進むほど糖質はカラメル化して減少する
コーヒー焙煎所に足を踏み入れると甘い香りが漂いますが、あの香りの正体は糖質の変化。
豆に含まれるショ糖(スクロース)が高温で「カラメル化反応」を起こしているのです。
分解された糖質は、独特の苦味や色合い、香ばしさへと姿を変えます。
深煎りは焙煎時間が長いぶん、糖質の分解がより進みます。
そのため深煎りで淹れたコーヒーは、糖質がわずかに少ない傾向です。
ただし、実用上はどの焙煎度でもコーヒーの糖質はほぼゼロと言える水準。
味の好みで選んで問題ありません。
デカフェ(カフェインレス)でもこのカラメル化プロセスは同じなので、カフェインが気になる方でも糖質面での不利はないのです。
コーヒーの糖質が気になる人に試してほしい飲み方5選
「ブラックは苦手だけれど、糖質は減らしたい」――そんな悩みを解決する飲み方の工夫を5つお届けします。
少しの選び方や習慣の見直しで、糖質を抑えながら美味しいコーヒーを味わえるでしょう。
それぞれ解説します。
- はちみつやラカントで砂糖を代替する
- 豆乳やオーツミルクに切り替える
- 深煎り豆のコクを活かす
- 食後のタイミングで飲む
- おうちドリップでコストも糖質もカット
はちみつやラカントで砂糖の代わりに甘さをプラスする
砂糖の代わりにはちみつを使うと、同じ甘さを出しながら糖質量をやや抑えられます。
はちみつ小さじ1杯(約7g)の糖質は約5.8gで、砂糖小さじ2杯分(約6g)と同等の甘さを引き出せるのです。
さらに糖質を徹底的にカットしたい方には「ラカント」がぴったり。
ラカントの主成分であるエリスリトールは体内でほとんど吸収されないため、消費者庁の食品表示基準では実質的な糖質ゼロとされています。
砂糖と同じ甘さで使えるので、糖質制限中のコーヒータイムに頼りになるアイテムです。
また、ステビア由来の甘味料も近年注目を集めており、糖質ゼロでカロリーもほぼゼロ。
コーヒーとの相性も良いため、選択肢の一つとして覚えておくといいでしょう。
| 甘味料 | 糖質量(小さじ1杯目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 上白糖 | 約3g | もっとも一般的 |
| はちみつ | 約5.8g(7g中) | ミネラルが少量含まれる |
| ラカント | 実質0g | エリスリトール由来で血糖値に影響しにくい |
| オリゴ糖 | 約1.5g | 腸内環境をサポートする働きも |
豆乳やオーツミルクに替えて乳糖とカロリーを抑える
牛乳の糖質が気になるなら、植物性ミルクへの置き換えを試してみてください。
無調整豆乳100mlの糖質は約2.9gで、牛乳(約4.7g)の約6割に収まります。
大豆由来のイソフラボンやたんぱく質も一緒に摂取できるのが嬉しいところ。
一方、オーツミルク100mlの糖質は約6.9gと牛乳よりやや高めですが、食物繊維が豊富で腸内環境のサポートが見込めます。
アーモンドミルク(無糖タイプ)なら100mlあたり糖質約0.3gと圧倒的に低く、カロリーも約20〜25kcal程度に収まります。
ココナッツミルク(無糖)も100mlあたり糖質約1gで低糖質な選択肢の一つ。
最近のカフェではオーツミルクやアーモンドミルクがカスタム対応しているところも増えており、選びやすくなってきました。
| ミルクの種類 | 糖質量(100mlあたり) | カロリー | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 牛乳 | 約4.7g | 約67kcal | カルシウムが豊富 |
| 無調整豆乳 | 約2.9g | 約46kcal | たんぱく質・イソフラボン |
| オーツミルク | 約6.9g | 約48kcal | 食物繊維が豊富 |
| アーモンドミルク(無糖) | 約0.3g | 約20〜25kcal | 低カロリー・ビタミンE |
深煎り豆を選ぶとコク深い苦味で砂糖なしでも飲みやすい
コーヒー豆は焙煎度が深いほど酸味が弱まり、苦味とコクが増す性質があります。
深煎り(フレンチロースト・イタリアンロースト)の豆は苦味とコクが際立ち、酸味がほとんど感じられません。
チョコレートやナッツを思わせる甘い香りが際立つため、砂糖を入れなくても「甘さのある味わい」を楽しめるのです。
スーパーで選ぶ際にパッケージの焙煎度表示を確認し、「フルシティロースト」以上を目安にすると失敗が少なくなるでしょう。
おうちカフェで深煎り豆を粗挽きにしてフレンチプレスで淹れれば、豆のオイル分によるまろやかな口当たりも加わります。
ペーパーフィルターを使うドリップと違い、フレンチプレスは金属フィルターなので、コーヒーオイルが抽出液に残ります。
このオイルが舌の上にコーティングされることで甘さの余韻が長く続き、砂糖なしでも十分満足できるのです。
食後に飲むとクロロゲン酸が糖質の吸収を穏やかにする
食後にほっと一息つくコーヒータイム。
このタイミングでコーヒーを飲むと、含まれるクロロゲン酸が食事で摂取した糖質の吸収を穏やかにしてくれます。
空腹時にブラックコーヒーを飲むと胃酸の分泌が増えて胃に負担がかかることもありますが、食後なら胃の中に食べ物があるためその心配も減ります。
食後のリラックスタイムとしてコーヒーを取り入れれば、糖質コントロールと胃腸への優しさを両立できるのです。
食後30分以内にコーヒーを飲むと、クロロゲン酸が血糖値スパイクを抑える効果が最も出やすいのだそうです。
おうちドリップなら糖質をほぼゼロに抑えて経済的に楽しめる
テイクアウトのコーヒーには、知らないうちにシロップが入っていることもあります。
自分で豆を挽いてハンドドリップすれば、余計なものを一切加えない純粋なブラックコーヒーが楽しめます。
市販の200g入りコーヒー豆(約800〜1,200円)は、1杯あたり10〜15gの豆を使うため約13〜20杯分に相当。
1杯あたりのコストは約60〜90円で、缶コーヒーやコンビニコーヒーより経済的。
自分好みの豆やお湯の温度を調整する楽しさもあるため、趣味としても無理なく続けられます。
おうちドリップのコツは、お湯の温度を88〜92度に調整し、最初に少量のお湯で30秒ほど蒸らすこと。
豆の旨みがしっかり引き出され、砂糖なしでも深い味わいを感じられます。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸と糖質代謝の関係
コーヒーの糖質を気にする方にとって朗報なのが、コーヒー自体に含まれる「クロロゲン酸」の働きです。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、糖質の代謝や血糖値に良い影響があると近年の研究で注目されているのです。
詳しく解説します。
- クロロゲン酸が血糖値上昇を穏やかにするメカニズム
- 焙煎度によるクロロゲン酸の含有量の違い
- コーヒー習慣と糖尿病リスクの関係
クロロゲン酸は食後の血糖値上昇をゆるやかにする働きがある
クロロゲン酸には、小腸での糖質の吸収スピードを遅らせる働きがあります。
食後に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」は体脂肪の蓄積にもつながりますが、クロロゲン酸はこのスパイクを穏やかにしてくれるのです。
2026年1月に発表された研究では、焙煎コーヒーに含まれる新たな成分がα-グルコシダーゼ(糖質の消化を助ける酵素)を阻害し、食後の血糖値上昇を抑えることも明らかになっています。
糖質制限中の方だけでなく、血糖値が気になる方にもコーヒーはありがたい飲み物です。
トクホ(特定保健用食品)のコーヒーにはクロロゲン酸が強化された製品もあり、食事の前に1杯飲むと血糖値や脂肪の吸収を穏やかにしてくれるとされています。
浅煎り豆にクロロゲン酸が多いのは焙煎で分解されにくいから
クロロゲン酸は焙煎の過程で熱によって分解されてしまいます。
焙煎時間が短い浅煎り豆のほうが、クロロゲン酸の含有量が多く残っているのです。
深煎り豆は高温での焙煎が長いため、そのぶんクロロゲン酸が分解されてしまいます。
糖質代謝を意識してコーヒーを選びたいなら、浅煎りの豆が適しています。
朝は浅煎りの酸味を活かした一杯、夜は深煎りのまろやかな一杯、と飲み分けるのもおすすめです。
1日3〜4杯のコーヒー習慣が糖尿病リスクを下げるという研究も
コーヒーを習慣的に飲む人は、2型糖尿病を発症しにくい――この報告は国内外の複数の研究機関から出ています。
国立がん研究センターの多目的コホート研究では、コーヒーを1日3〜4杯飲む人は飲まない人と比べて2型糖尿病の発症リスクが低いとされています。
どの成分が直接作用しているかはまだ研究途上です。
ただ、クロロゲン酸やカフェインの脂肪燃焼を助ける作用、抗酸化作用が関わっていると見られています。
もちろん「コーヒーを飲むだけで糖尿病にならない」わけではなく、バランスの良い食生活と運動習慣が基本になります。
カフェインの摂りすぎにも気をつけたいので、1日の目安はマグカップ3〜4杯(カフェイン約300〜400mg)にとどめてください。
デカフェコーヒーでもクロロゲン酸は豊富に含まれているため、カフェインを控えたい方はデカフェで代用しても糖質代謝への良い効果も期待できるでしょう。
糖質制限中でもコーヒーと相性が良い低糖質おやつ
せっかくコーヒーの糖質を気にしていても、お菓子で糖質オーバーしては台無しです。
身近なおやつの中から、コーヒーとの相性が良く糖質も低い2つを解説します。
- 素焼きナッツ
- 高カカオチョコレート
素焼きナッツは低糖質で噛みごたえもあり満足感が高い
アーモンド、くるみ、マカダミアナッツなどの素焼きタイプは糖質が低く、1日25〜30g程度が目安です。
よく噛んで食べるため少量でも腹持ちが良く、ダイエット中のおやつにぴったり。
味付けタイプや油で揚げたものは糖質・カロリーともに高くなるため、必ず「素焼き」を選んでください。
素焼きナッツ特有のほんのりとした甘みが、ブラックコーヒーの苦味と絶妙に合う組み合わせです。
アーモンドは100gあたり糖質約9.3g、くるみは約4.2gと、ナッツの種類によって糖質量が異なります。
糖質をとことん抑えたい方は、くるみやマカダミアナッツ(約6.0g/100g)がベストな選択肢です。
高カカオチョコレートは糖質を抑えつつコーヒーの味を引き立てる
カカオ70%以上を「高カカオ」と呼びます。
このタイプはミルクチョコに比べて糖質を30〜40%ほどカットできます。
カカオポリフェノールによる抗酸化作用も見込めるため、健康面でもプラスに働くのが嬉しいところ。
さらに高カカオチョコレートはGI値が低い食品に分類されており、血糖値の急上昇を防ぎやすいのもポイント。
1日の目安量は15〜20g(板チョコ3〜4かけ程度)に留めると、カロリーを抑えつつコーヒーブレイクを満喫できます。
高カカオチョコの濃厚なビター感は、深煎りコーヒーとの相性が抜群です。
カカオ70%の板チョコ(5gの1かけ)には糖質約1.6g、カカオ86%なら約1.0g、カカオ95%なら約0.6gしか含まれていません。
コンビニでも購入できる気軽さがあるので、間食を完全に絶つよりもストレスなく続けられるでしょう。
コーヒーの糖質に関するよくある質問
ここからは、コーヒーと糖質にまつわるよくある疑問にQ&A形式でお答えします。
- ブラックコーヒーで痩せるのか
- 微糖と無糖の糖質差はどれくらいか
- 妊娠中のコーヒーと糖質について
ブラックコーヒーを飲めば痩せますか?
ブラックコーヒーだけで痩せることは難しいですが、脂肪燃焼をサポートする働きがあるとされています。
コーヒーに含まれるカフェインには脂肪分解を助ける作用があり、運動前に飲むと脂肪が燃えやすくなるという研究報告もあります。
ただし、飲むだけで体重が大きく変わることはないため、適度な運動やバランスの良い食事と組み合わせてください。
缶コーヒーの「微糖」と「無糖」では糖質にどのくらい差がありますか?
一般的な目安として、微糖は1本あたり糖質1〜3g程度、無糖は0〜0.5g程度です。
「無糖」と表示されている製品は、100mlあたりの糖類が0.5g未満という基準を満たしたものです。
微糖は砂糖を減らす代わりに人工甘味料が使われているケースが多いため、毎日飲むなら無糖タイプが安心でしょう。
妊娠中のコーヒーは糖質の面で問題がありますか?
糖質そのものよりも、カフェインの摂取量に気をつけてください。
ブラックコーヒーの糖質はほぼゼロですので、糖質面だけで見れば問題ありません。
ただし妊娠中は、カフェイン摂取を1日200mg(コーヒーマグカップ約2杯分)以下に抑えるよう推奨されています。
糖質もカフェインも気になる方は、デカフェのブラックコーヒーを選ぶとどちらの心配も減らせます。
【まとめ】コーヒーの糖質を正しく知って毎日の一杯を上手に選ぼう
コーヒーの糖質は、飲み方ひとつで大きく変わることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
- ブラックコーヒー(ドリップ)の糖質は約0.7gでほぼゼロ
- 砂糖1本(3g)で約3g、牛乳100mlで約4.7gがプラスされる
- カフェラテは約7〜8g、フラペチーノは35〜50g以上と一気に増える
- はちみつ・ラカント・植物性ミルクへの置き換えで糖質カットが可能
- コーヒー生豆の炭水化物は約40gだが、焙煎と抽出で0.7gまで減る
- クロロゲン酸が食後の血糖値上昇を和らげてくれる
- 浅煎り豆にクロロゲン酸が多く含まれ、深煎り豆は砂糖なしでも飲みやすい
- 素焼きナッツや高カカオチョコレートは低糖質で相性も抜群
「糖質が心配だからコーヒーを控えよう」と考える必要はほとんどありません。
むしろ、コーヒーに含まれるクロロゲン酸やカフェインは、糖質の代謝をサポートしてくれるありがたい飲み物です。
適量を守り飲み方を少し工夫するだけで、太る心配なく毎日のコーヒーを存分に味わえます。
ぜひ今日のコーヒーブレイクから、上手な飲み方を試してみてください。

